図書館で目に留まったので、厚いけどチャレンジ。
出版社の記事:
著者は精神科医で、うつと診断された患者に「どうしてうつ病になったんでしょう?」と質問されるのにウンザリして、本書を著したそうだ。例えばうつ病でも、原因を一つに特定するのは無理なようで、遺伝、性格、生育環境などが複雑に作用して発症するもののようで(そもそもうつ病の原因はよくわかってない、というのが率直な答えだそうだ)。でも人の思考に因果性は重要で、原因を探ろうとする探求心が科学を育ててきたんだから、バランスをとって、ということでしょうか?
人の思考こそが英知の源
アリストテレスの原因モデル、っちゅーのはこれか:wikipedia:四原因説
こんな人もいたとか:wikipedia:ジャンバッティスタ・ヴィーコ 因果性の大半は後付けだ、とか言ってるんだとか。昔、ドヤ顔してそんなこと言った人もいたような気もするが。
wikipedia:コッホの原則は3つだったり4つだったりするようで。
wikipedia:カール・ヤスパースの説明・了解モデルというのは、読んでもググってもようわからんorz
wikipedia:アルベルト・アインシュタインがよくやる「思考実験」というのは、「熟考」と言い換えても良いそうだ。確かにそっか。
wikipedia:アルトゥル・ショーペンハウアーは「時間は人間の作り出したもの」とか言ってるんだとか。
「同期性」とかいう話もチラッと出てきたが、ググった感じでは触れるとヤケドしそうorzgoogle:同期性 まぁ「限界を明らかにすることで、議論の適用範囲が定まる」そうだが。
ブロンズ像はその材料のなかにもともと存在していて、彫刻家が それを像の形に解き放った
とか述べているんだとか。
ある時点でどんな科学的「真実 」が受け入れられるかは、その時の社会勢力の力関係によって影響を受ける
(言葉は好きじゃないが)長いものには巻かれろ、ってことか?
確率型の記述は、そもそも不確かであることを受け入れたうえで、事象間に存在する可能性のある関係について最大限の情報量を伝達する
wikipedia:降水確率がこれか?
本書によると、(霊長類以外の)動物も確率型推論をするそうなんだが、ググっても詳細不明orz
wikipedia:ローマ数字は最大がM(1,000)なんだそうだ。
リスク〈上〉―神々への反逆 (日経ビジネス人文庫) という本の話(この中で
リスクと予測、そしてそれらを定量化する手法の開発は資本主義と巨大産業を生み出すきっかけのひとつになった
とまで述べられているんだとか。)が出てきたので、昔 リスクにあなたは騙される (数理を愉しむ) を読んだなぁ、と思ったんだけど、はてなダイアリー時代だから探し方がようわからんorz なので(当面)リンクなしorz→発見:[読書]リスクにあなたは騙される - たーくんの狂人日記
異なるアプローチには異なる意味がある
個々のニューロンのレベルでは、生理学的には断定型(発火するかしないか)の動きだが、人の感覚としては、それは間違っている
wikipedia:サイバネティックスなんて話も。
wikipedia:カオス理論の特徴は、(Wikipedia にある)初期値鋭敏性、非線形性に加えて創発的相互作用だそうだ。
wikipedia:神経細胞(ニューロン)の発火、って、脱分極(興奮と伝導)なんだ。
wikipedia:フィードバックの他にフィードフォワードというのもあるようだが、ググった感じでは分野によって意味が多少異なるようなので、素人的にはリンクなしorz
スティグマジーというのもあるそうで、「創発」の反対か?と思ってググるとこれヒット:Stigmergy(創発とStigmergy) - あなたのkugyoを埋葬する でもようわからんね*1orz
wikipedia:断続平衡説というのもあるそうだ。wikipedia:相補性*2も。
20世紀までは、ほとんどの思索者は
時間とは、自然界に備わった不変の性質だ
と考えていたそうだ。例外はwikipedia:バールーフ・デ・スピノザで、彼は時間を
私たちがつくりあげたもので、私たちがものごとを説明するときの思考の様式である
と表して著しているんだそうだ。
技術者は、物理法則を無視することはない。というより、自分の実現したいものに合う法則を適用するものだ
こんなのもどっかで目にした気もするが:wikipedia:斉一説
こんな話もあるそうで:身長に関係する遺伝子、初めて発見される|WIRED.jp ただしこれは、栄養が十分与えられた時の話だそうだ。
実際には、ほとんどの感染症は、遺伝子と環境の複雑な相互作用によって生み出される
ある遺伝子変異が1%以上存在する場合、それは遺伝子変異ではなく遺伝子wikipedia:多型と呼ばれるそうだ。
公衆レベルでの改善策は、すべての個人に恩恵をもたらすとは限らない
wikipedia:生態学の話も。
システムが大きくなると、独自の要素を持つ可能性が増える。それに伴い、因果性の仮説が妥当かどうか、システムレベルでの確認がむずかしくなる。
これまた、
wikipedia:サイモン・アッシャー・レヴィンによると、
wikipedia:生態系では、非線形である「創発型」の関係が重要な役割を果たす
そうだ。また、「真の因果性メカニズムは存在しない」んだそうだ。
wikipedia:クローンは、元の生命体の絶対的な複製ではないらしい。
一見矛盾しているような見解を受け入れれば、説明の力が最大化されるという利点を手にすることができる
ある本*3では、
偶然は、遺伝子と環境に並ぶ三本柱のひとつであり、生命体の発達にとって重要な役割を果たす
と述べているそうだ。
生物学的な時間は、生まれつき備わったもので、方向があり、逆戻りはできない
生物の機能は各レベル毎に理解されるが、これに対して物理学者の多くは、統一場理論や万物の理論を探し求めたがる
確かにそうか。
こんなのもあるそうで:因果関係の9つの基準(ヒルの基準) | *ListFreak
タバコと肺がんの関係もいろいろ説があるようだが(これも一説?たばこと肺がんとの関係について | 現在までの成果 | 多目的コホート研究 | 国立研究開発法人 国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究グループ )、僕は(父という実例があるから?)タバコには(吸ってる人には)抗がん効果がある、という説が説得力があるが。
ライミーは良い子は使っちゃダメですか:世界の「人種・国家に対する」スラング【そのルーツと意味】
ホーソン効果とかいうのもあるとか:ホーソン効果をわかりやすく説明!ホーソン実験の批判・失敗と問題点。コピーライティングと心理学 | はじめてのコピーライティング
wikipedia:ペストの「黒死病」に対して、wikipedia:結核は「白死病」と呼ばれるんだとか。
社会学者のチャールズ・ペローさんも、
アクシデント(事故)を完全になくすことはできない
と結論づけているそうだ。
歴史と科学の違いをググるとこれヒット:歴史(学)と自然科学との性格の違いラッセルの言葉366_v.2 | ラッセルの言葉366_v.2
歴史は、再構築する人の信念体系だったり、時代の見方だったり、個人かグループかという作業形態などから形成される
事実の発見こそが(自然)科学の中核をなす本質的な役割なのに対して、歴史の最終目的は、過去の事象がその後の事象をいかに引き起こしたかについて、できるかぎり包括的な解釈を組み立てること
なんだそうだ。って、ズラズラとデジタル書き抜きしちゃいましたorz
wikipedia:進化心理学では予測よりも事後の説明に重きが置かれるんだそうだ。なので、批判もあるようで。
これも有名な古典?宗教的経験の諸相 上 (岩波文庫 青 640-2) 宗教的経験の諸相 下 (岩波文庫 青 640-3)
今は、google:神経神学なんてあるんだってね。
wikipedia:スティーヴン・ジェイ・グールドのNOMAなんてあるんだ(詳しくはWikipedia参照)。
wikipedia:ペトラルカによると、
神学は詩である。それも、神を謳った詩だ
そうだ。
法の世界の因果性は、文化によって異なる。
てなとこでしょうか?