た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

かくして冥王星は降格された

かくして冥王星は降格された―太陽系第9番惑星をめぐる大論争のすべて

かくして冥王星は降格された―太陽系第9番惑星をめぐる大論争のすべて

wikipedia:準惑星という名称に変更*1された冥王星*2をめぐるドラマの本です。どうも、アメリカ人は日本人が想像する以上に Plutoプルートー冥王星)を愛していたようで、「かわいさ余って憎さ百倍」というか、大論争が起きた、ということのようですね。(「wikipedia:冥王星は、アメリカ人が発見したアメリカのために発見した、真に由緒あるアメリカの星だ、などとうそぶいた記者*3がいたそうだ。)
そんなわけで、テーマとしては大変興味深いんだけど、上の脚注でも伺えるように、訳がイマイチ訳わかめこの人やこの人も言ってるように、これで¥2,000はチト高いと思う。せいぜい、その半分だね。出版不況だから、ハヤカワも経営ヤバいのかなぁ。そうやって易きに流れるから、ますます出版不況に拍車がかかってしまうと思うんだけど。

こちらにも紹介記事がありました。

*1:書名では「降格」と表現されているけど、中身を考えると変更くらいにとどめた方が良い気がする。つまり、(僕の理解では)これまでのように、太陽系内の天体を惑星か衛星、小惑星に分類する、という考え方から、これまで言われていた惑星にも種類があって、地球型、木星型、小惑星型、その他カイパーベルト型など分類の仕方を変えよう、ということですから。原題も、"The Rise and Fall of America's Faavorite Planet" 「アメリカのお気に入り、冥王星の興亡」ですから。

*2:説明多少おちゃらけてるけど、ここがわかりやすいと思う。

*3:スペース.コムの記者だ、っていうんだけど、多分Space.com: NASA, Space Exploration and Astronomy Newsのことだよなぁ。