- 作者: 小坂井敏晶
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 2002/10
- メディア: 単行本
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「責任という虚構」では、虚構という単語は(世間一般で受け止められているように)否定的なイメージだったと思うのですが、本書では、そうではなくむしろ現実(社会)は虚構に支えられている、という視点から考察されていましたね。本書の方が書かれたの先だし、「責任という虚構」もそういう視点に立って読み直してみるべき、かもしれない*1。→一応サッと読み直してみたけど、そう言われてみるとそうかもしれない、という気がした。でも、だとすると、結局この現代社会というのは数々の虚構に支えられた砂上の楼閣のような危ういモノのような気もしてきた。
昔、「日本は単一民族国家」などと発言して集中砲火を浴びた政治家がいたけど(wikipedia:単一民族国家 一人じゃないんだね。)、そういう政治屋のセンセイにこそ読んで勉強してほしいもんだ、と思った。まぁ、七年半前の本だけど。でも言ってること自体は今現在にも通じることだと思うな。