た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

脳の配線と才能の偏り

 図書館で見かけて。

 著者の弟は、wikipedia:アダム・リース (天体物理学者)なんだってね。

 本書では、wikipedia:学習障害をあえて Learning Difference と言い換えているそうだ。

脳についての理解が進めば、「普通の脳」など存在しないことに気づくはずだ

 wikipedia:プラトンも「神的な狂気」を分類してるらしい:古代ギリシアの3つの狂気 ドッズ (1951) [1972] - えめばら園

すべての人がどこかの分野で成功する可能性はある

 真昼の悪魔〈上〉―うつの解剖学 真昼の悪魔〈下〉―うつの解剖学

 脳珊瑚*1とかいうのがあるらしいのでググってもイマイチようわからんが、脳はサンゴ礁のようなものなんだと。

弱点がなければ、強みは存在できないのだ

 

治療の対象はあくまで症状であり、診断名ではない

ところがwikipedia:精神障害の診断と統計マニュアルへの依存もあり、診断名に固執する傾向は強まっているっぽい…

私たちの教育システムは同質性を前提として作られており…

 wikipedia:ディスレクシアの場合、「知性」と「読解力」は無関係なんだと。また、

「並外れた共感力とあたたかさ、それに他人への思いやり

wikipedia:ディスレクシアの人の特徴だ、と考えている人もいるとか。また、こういうのもあるんだ:「書くのが苦手」はディスグラフィア(書字障害)かも?症状、原因、困りごと、対処法まとめ【専門家監修】【LITALICO発達ナビ】 そういう人たちへは

  1. 短くまとめる
  2. 間合いを十分にとる
  3. 視覚情報を活用する

という工夫が効果的なんだそうだが、考えてみればこれはオラにも大きく役に立つと思われる。ただ問題は、そういうことに気を使ってくれる人とは問題なくコミュニケーションできるけど、そうではない(多くの)人とはコミュニケーションが難しいことなんだよね…

 有名だったか…:アインシュタイン

 「多幸症」とは……心の病気が原因で起こる多幸感 [メンタルヘルス] All About(どうやらWikipediaではwikipedia:多幸感

学校とはそもそも、少数より多数のニーズを優先するようになっている

wikipedia:民主主義社会ではしょうがないんでしょうか。でも、民主主義では「少数派の不利益にも配慮した上で…」という視点も大事なはずなんだが。

優れた成果はよい苦労に正比例するのであって、悪い苦労には反比例する

 

スピードを求める私たちの文化は、『深み』を大量に犠牲にしている

 実家の書庫にあったかも(見覚えのある表紙)…:偉大なる失敗──天才科学者たちはどう間違えたか (ハヤカワ・ノンフィクション文庫〈数理を愉しむ〉シリーズ)

 wikipedia:イエロー・ジャーナリズム

生物学的な遺伝的素因は、「オール・オア・ナッシング」で働くものではない

 こういうのも:全般性不安障害 | 医療法人東横会 心療内科 精神科 たわらクリニック

 こういう説も:人類は「不安・うつ症状」を抱きやすいように進化してきたのかもしれない - ナゾロジー

 しかし(元の単語は知らんが)海域の話をしてるのに「地雷」という訳は変でないか?「水雷」なら腑に落ちるが。

 ディスチミア親和型うつ病(新型うつ)について知ろう!|心療内科・精神科|うつ病治療の品川メンタルクリニック こんな記事もあるが:「気分変調性障害/持続性抑うつ障害」の混乱 | こころの健康クリニック芝大門

 こういう話もあるの?:不安のうつの力(�]�V) -エイブラハム・リンカーンの場合-

 こういうのもあるんだと:うつ病への運動療法の効果とは? - 【公式】田町三田こころみクリニック|心療内科・精神科

 「観念奔逸」ってーのもあるそうで。/wikipedia:収束的思考と拡散的思考 利き手と利き耳がともに左の人は拡散的思考が多いんだと。やっぱ「左利き」は天才?: 利き手をめぐる脳と進化の謎 (今は)こんな記事も:「左利きには天才が多い」脳内科医が断言する納得の理由 | だから、この本。 | ダイヤモンド・オンライン

(課題は)精神疾患を抱える人が社会に貢献していることを知り、思いやりと理解を必要としている人たちをこれ以上孤立させないことだ

 

最大の難関は、症状をコントロールしつつも、患者が活躍できるバランスを見つけること

 wikipedia:ハンス・アスペルガー(小さな教授)

 ググったらこれに翻訳された:wikipedia:すっぱい葡萄

想像的な脳は「混沌との境界」でバランスをとる必要がある

 これも有名らしい:ストレスこそが強さと成功の源 スタンフォード発の最新研究 | 特集 | 東洋経済オンラインタンポポとラン*2) なんで、得意なこと(を見つけること)に80%、不得意なことの克服に20%の力を注ぐ、くらいがちょうど良いんだと。

 という訳で、(早朝に目覚めたこともあり)何とか読み切ることができました。さて、返却してこねば。