た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

なぜエラーが医療事故を減らすのか

 図書館で見かけて。

講演者の資質としてとくに重視されるのが、聴衆を驚かせる能力だ

 医療事故などが起きた時、処罰や訴訟手続きは、ほとんど効果を持たないんだと。ちょっくらググると、こんな記事はあった:「ミスに厳しい職場ほどミスが多い」のはなぜか 対立ない人間関係には「心理的安全性」が重要 | 読書 | 東洋経済オンライン

複合系システムは、環境と相互作用・相互依存する複数の部分からなる集合体

 微妙に意味は違うんだと:インシデントの意味とアクシデントとの違い

医療における有害事象は、交通事故よりもはるかに頻繁に発生している

これか:有害事象の全国的発生頻度について - 医療安全推進者ネットワーク ま、だから、お医者さんにかかればあとは安心だ、というのは誤った考えなんだよね。

 だから、(医療)システムも進化・適応する(べき)なんだと。

 語源はこうなんだと:error の意味、語源、由来、翻訳・英語語源辞典・etymonline

 DNA(wikipedia:デオキシリボ核酸)の複製エラーは10万回に1回程度なんだと(研究内容 | 関西学院大学理工学部 生命科学科 染色体機能学研究室)。本書では、これは飛行機の事故の確率と同程度で許容範囲だ、としていたが、先のリンク先では「高頻度」と書いてあるね…まぁいいや。

 こういう専門用語?も:遺伝的荷重(いでんてきかじゅう)とは? 意味や使い方 - コトバンク

エラーは非難すべきものではなく、受け入れなくてはならないものなのだ

 今の時代、新薬の開発はリスクが大きいので、製薬会社は、新薬の研究は創薬ベンチャーに任せて、うまくいったらそのベンチャーごと買い取る、という手法をとるようになってるんだと。

 こんなんもあったとか:世界IT事情 フランス、ボルドー - COMZINE by nttコムウェアソクラテス

 「フーコーが定義したところの監視による効果」って、wikipedia:パノプティコンの話でしょうか?

責任という概念は、型にはまった厳格なものではなく、状況に応じて変化する相対的なものあって、絶対的なものではない

 パリの標語の話はどっかで目にした記憶もあるんだが:パリは「たゆたえども沈まず」(Fluctuat nec mergitur) | ハフポスト NEWS

 アインシュタインがこんなこと言ってるんだと:「Life is like riding a bicycle. To keep your balance, you must keep moving. 」-Albert Einstein(アルバート・アインシュタイン) - 英語名言ラーニング!

 【あとで読む】:コダックの破綻と富士フィルムの成長から学ぶ 「市場のパラダイム変換への対応策 」 | 事業承継ラボ

集合体は、カオスと背中合わせにあるからこそ永続するのだ

つまり、カオスと惰性という二つの死の狭間にある生命は、リスクをとり、エラーを試すことを余儀なくされるんだと。

 こういうのもあるんだ:モメンタムとは|言葉の意味・計算方法・使い方を紹介 | OANDA FX/CFD Lab-education(オアンダ ラボ) 物理屋崩れ的には、どう考えてもwikipedia:運動量だが。

 ある麻酔科の権威曰く、

医師であれば、誰でも自分の心の中に秘密の墓場を持つ

医師でなくても狂人も、心の中は秘密でいっぱいだ?

生命は、不均衡の中に宿っている

 動的平衡 - た-くんの狂人日記 を思い出すような文句だ。

 各段階が95%安全でも、25段階重なると作業全体では3/4の確率でエラーが起きるんだと。確かに、ここ:高精度計算サイトで0.95の25乗を計算すると~0.277だからそんなもんか。

 何か違うらしいんだが:「失敗」と「過失」と「ミス」と「エラー」の違い・意味と使い方・使い分け | 違い.site でも元はフランスの本故フランスの話をしてたからね…この記事が適当かどうかは不明…

 こういう事件もあったらしい:「フランス最大の薬害事件の実録映画」150ミリグラム ある女医の告発 eさんの映画レビュー(感想・評価) - 映画.com

 ある予審判事曰く、

制裁では、システムの不具合を修復できない

 んで、(医療事故?の)網羅的なリストを作るよりは、少数の事例について徹底的に究明する方が有益なんだと。

手順(やルール)を順守するだけでは、アクシデントや失敗は防げない

なんで、こういう概念もあるんだと:レジリエンスエンジニアリングとは~4つのコア能力と安全文化

状況の多様性に応じた柔軟性のほうが、前例主義に基づく硬直性よりも好ましい

 

われわれの文化は、成功の文化というよりも失敗の文化であり

 

生物の世界は進化し続けているのに、人類は硬直化している

 

自然wikipedia:選択 (進化)が消滅するにともなって、「生命倫理*1が必要となるのである

 学会まであるんか…:ユマニチュードとは | 【公式】日本ユマニチュード学会|人間らしさを尊重したケアを共に社会へ (ユマニチュードは)本書では括弧書きで(人間性の確立)と書いてあったが。

 巻末のwikipedia:解題も興味深かった。

 なんか違うんだって:mistake, error, fault - 英単語の正しい使い分けを勉強してすっきり英会話! まぁ元はフランスの本だししゃーないとは言えるが、だから安直にカタカナ使うんじゃない!と言いたいね、僕は。

 同様にこれも:インシデントの意味とアクシデントとの違い こういう分類もあるんだと:医療事故レベルの分類 | 藤田医科大学病院

 医療の不確実性について|成田赤十字病院 人体も自然の一部だから、完全な制御や予測は不可能なんだって。ま、そらそうか。

 wikipedia:ルネ・デカルト

感覚は時にわれわれを欺く

と言ってるんだとか。特に(?)たーくんの感覚は全く当てにならない…

 こういうのもあるそうで:公益財団法人日本医療機能評価機構|医療事故情報収集等事業

報告したことが有効に活用されるだろうという信頼がなければ、報告に意義を見出すことはできないだろう

 裁判所とは-真実を明らかにするところではない?- 確かに考えてみたら裁判所の第一の関心は適法か違法かであって、真実がどうであるかではないね。

 wikipedia:無過失補償

 本署とは訳し方がちょっと違うが:治すこと時々、和らげることしばしば、慰めることいつも – 医療法人 若葉会 さいたま記念病院

 そえば一時期よく耳にしたね:wikipedia:失敗学

 うーん、この記事には書かれてないっぽいが:ヒヤリハットとは?重要視される理由や報告書の書き方を解説 | さっとFAQコラム ヒヤリハットの事例というのは、重大事象を(結果的に)避けられた場合が多いから、当事者はむしろ喜んで語るんだとか。これが、事故が起きてしまった後だと、責任の問題もあったりするから口をつぐむことが多いんだと。

 こういうのもあるとか:【日報】ZEN列車【20201129】 | コラム | 鉄道チャンネル (日本の)新幹線にはないのにね。

 ラポールとは?【意味をわかりやすく】信頼関係形成の手法 - カオナビ人事用語集 Wikipediaにもあった…wikipedia:ラポール

 そういえば、ヒューマンエラーは裁けるか - た-くんの狂人日記*2の話もよくしてた。

 という訳で、今日も寒い…(家の中は)北海道よりよっぽど寒いやんけ!!

 

*1:wikipedia:生命倫理学

*2:まぁこの記事は、かなり昔で、日付から考えるに、精神的に安定だとは言えない時期か…よって、記憶にない話も多い…