昔(図書館)背取りしてました。だから記憶にあったと思われ、図書館で見かけて手を出す。
図書館の本だから、文庫になる前の単行本だけどね。
著者は(自称)wikipedia:進化生物学者だそうで。
こういうのもあるんだと:アメリカン・ガット・プロジェクト | マイクロバイオームの専門メディア|マイ・マイクロバイオーム
で、書名の訳ですが、免疫などにはwikipedia:腸内細菌が重要な役割を果たしているから、
遺伝子の数で比べれば、あなたのヒトの部分は0.5%にすぎない
んだと。
最近はwikipedia:ヒトマイクロバイオームというのはよく目にするが、本書でよく出てきたのはマイクロバイオータ:日経バイオテクONLINEというのでした。日本語使え、と言いたい。勉強しろ、と言い返されるだろうな…
で、こういうのもあったそうだが:【健康科学】統合ヒトマイクロバイオームプロジェクトの成果 | Nature | Nature Portfolio、wikipedia:ヒトゲノム計画が華々しく報道され大統領や首相の勝利宣言があったのに対して、マイクロバイオームの方はそういうのはなくニュースにした新聞もごくわずかだったんだと。でもいろいろ役に立ってるそうだ。ま、事前の予想が当てにならないのはいつものことだね。
ハワイヒカリダンゴイカとかいうイカもいるんだと:菌の物語 第3巻:第8話 「細菌によって身を守るイカ」 | BIOTEC公式ホームページ
ダーウィンの虫垂に対する評はこの本の説明に出てくる模様:進化する人体――虫垂、体毛、親知らずはなぜあるのか*1
ノトバイオートマウス:バイオキーワード集|実験医学online:羊土社
本書の話とちょっと違うが…:うんちは、カラダからの大事なお“便”り|ウンチから、腸内環境がわかる!|大鵬薬品
有名なのかな?:wikipedia:ジャネット・パーカー 「天然痘の感染による2023年現在で世界最後の死者となった」
病原体の繁栄はヒトの繁栄の鏡だ
健康向上に寄与した4つのイノベーションは
- wikipedia:ワクチン
- 院内衛生の向上
- 公衆衛生の向上
- wikipedia:抗生物質
とのこと。
(感染症などに代わり)現代に「ふつう」になった病気(21世紀病)は、
- wikipedia:アレルギー
- wikipedia:自己免疫疾患
- 消化器トラブル(wikipedia:過敏性腸症候群とか)
- 心の病気
- 肥満
だそうだ。高齢者の病気ではなく、遺伝的な病気でもなく、若くて、経済的に恵まれていて、強靭な免疫性をもつ者(とくに女性)の病気なんだとか。
こういう話をしてたんで:免疫とは?どうして免疫と腸が関係するの?、ふと思い出してググってみたら、すでに故人だった…:【独自】「寄生虫博士」藤田紘一郎さん死去、81歳…「笑うカイチュウ」「清潔はビョーキだ」 : 読売新聞
特集:日本人の肥満学 - 日経サイエンス(肥満の津波)震源は米南部の州(アラバマ、ルイジアナ、ミシシッピ)とされてたが。今や全世界に広がったね…
wikipedia:自閉症も、人種より居住地(居住環境)が危険因子なんだと。
なんかこういうのも:CICOダイエットって何? 管理栄養士が警報を鳴らす、最新減量法|ハーパーズ バザー(Harper's BAZAAR)公式
ナウルという国の人が肥満だらけなのは何故なのか|Sanshiro Nakano@5分で読めるマーケティングネタ「ナウルは71%もの人が肥満」
こういう話もあるらしいが:肥満になりやすい遺伝子がある!?父親・母親どちらの遺伝?|岩崎内科クリニック 本書では遺伝のリスクは10%以下とされてた。ただ、生活環境(どんなものを食べるか、とか)は遺伝しやすいだろうな。子どもは大抵親と共に生活するから。
すべての病気は腸からはじまる
と言ってるんだとか。オラは腸はチョー大事、と覚えよう?
こういう説も:有力視されているIBSの原因/ルークス芦屋クリニック(感染後過敏性腸症候群) ということは、多少腹壊してもいいや、と期限切れの食品を食べるのは、やっぱり止めた方が良い?でもある程度鍛えて(?)耐性をつけるのも有効な気がするんだが… 腸内細菌叢によっては、通常137kcalの食品から140kcal程度のエネルギーを引き出す、なんてことはあるらしいし。本書の表現では、
毎日おやつに甘いものを食べている人には大量の脂肪好きの最近がいるため、食べたドーナッツは片っぱしから分解され、ほとんどのカロリーが吸収される
そえばオラも、コーラを水代わりに飲んでいた頃はブクブク太っていたが、コーラ断ちしたらほぼ標準体重に戻ったわ。
こういう説も:過食や運動不足だけではない?肥満「第3の要因」 ウイルス感染や内分泌かく乱物質で起こる事も | 健康 | 東洋経済オンライン
google:胃バイパス手術とかいうのもあるけど、これは
食べる量が制限されたからというより、食べる量が減って腸内マイクロバイオータが瘦せ型にリセットされて、エネルギーの貯蔵法が変わったからだろう
とのこと。
そえばこんなのもいたか:森の達人に学ぼう|HondaWoods 元気な森を次世代のために、地域のために。(wikipedia:冬虫夏草)
こういう病気も:ホイップル病 - 03. 消化器系の病気 - MSDマニュアル家庭版
wikipedia:自閉症というのも、その定義は時代によって変わり、その割合(罹患率)も時代(年代)によって変わるんだと。ググったらこんな記事があったが:自閉症の急増は本当か? - 日経サイエンス*2
「須藤信行」の名をググるとこれヒット:脳の健康・病気との深い関わり 腸内細菌と「脳腸相関」とは もう一人のwikipedia:千田要一の方はWikipediaか…
あとこんな話とか:イライラの虫 | まつもとメンタルクリニックblog(wikipedia:トキソプラズマと精神疾患の関係)
いろいろな例え方が考えられると思うけど(地球の歴史を24時間に喩えて表わしたものと、1年間に喩えて表わしたものとを見たい(人類の誕生は何時か... | レファレンス協同データベース)、本書では人体(左右に両腕を広げた図)に例えてた。人類の誕生は、爪の先くらいなんだと。
ホロビオント(holobiont)とかいうのも:研究をアートとして表現したらどんな作品が生まれるか? いきもの、ロボット、AI...これからの「共生」がテーマ。5/10より展示会開催。 | News&Column | 株式会社ロフトワーク むしろこっちかな?「微生物との共生」レポート(1/2)思想としての発酵に向けて | WIRED.jp
「バブル・ボーイ」というのは、ここで見かけてたか:永久に「治る」ことは可能か? - た-くんの狂人日記
クオラムセンシング Quorum Sensing | Chem-Station (ケムステ)
リーキーガット症候群について - 直方市・直方駅から徒歩3分の胃腸科・肛門科・内科|武田医院
そいつ*3はアレルゲン、防御最前線にある自身の細胞で、マイクロバイオータの一員でもあり、文明社会のどこにでもある病気として姿を現す
今や、ニキビはgoogle:アクネ菌が主因、という考え方は時代遅れで、免疫系が関連している、と考えられるようになっているんだとか。確かに、不規則な生活と暴飲暴食を繰り返すと、思春期をとうに過ぎた大人でもお肌が荒れることは多いね…
あとこんなのとか:がんのリスクを高める「肥満」原因と対処法について | NHK健康チャンネル
石けんとかの「99.9%の殺菌作用」というのは、
実験容器の中で生き延びなかった個体の割合であって、世の中の細菌の99.9%を取り除くことができるという意味ではない
wikipedia:嗜眠性脳炎 オラは(今でも?)しょっちゅう昼寝してたから、師匠に「お前これじゃないか?」と言われたことがあったけど。
レイチェル・カーモディの名をググると記事発見:カロリー表示が肥満を誘発? | ナショナル ジオグラフィック日本版サイト 彼女が言うには、「食べ物からどれだけの量のエネルギーを引き出せるかが生物学のすべてです。」だと。
私たちのほとんどは、自分が食べるものに関して自分でコントロールすることをやめてしまった
なんで、
肥満は単なる過食の結果ではなく、エネルギー調整の不具合による病気なのだろう
だとさ。確かに、病的な肥満、というのはあるね。まぁでも、この件に関しては、
インターネットには科学的根拠のないメッセージがあふれている
そうだが。
有名らしい:マイケル・ポーランの健康的な食事のルール – 近くの健康食品
食事のたびに、あなたの微生物のことをちょっと思いやってみてはどうだろう。あなたの微生物は今日、どんなものを欲しがっているだろう?
しかし微生物さんに配慮したくとも、ここ最近の狂乱物価の下ではなかなか…
wikipedia:コアラには、「パップ」というのが大事なんだって:コアラ豆知識 - Australian Koala Foundation
本書によると、wikipedia:リオデジャネイロでは95%がwikipedia:帝王切開ですと…中には、経腟分娩を希望していたのに武装警官に捕まり、病院で強制的に帝王切開された例もあったとか…そえばこんな人もいたか:「独裁」という新常識 軍政賛美の「ブラジルのトランプ」はなぜ急浮上したか:朝日新聞GLOBE+
あとこんな話も:母乳が育む赤ちゃんのビフィズス菌 ヒトと腸内細菌の共生の原点
メチニコフ(1) | 明治ヨーグルトライブラリー曰く「死は腸からはじまる」だそうだ。
糞便移植(FMT) | 藤田医科大学病院とか東京で腸内フローラ移植(便移植)をご希望なら二子玉川メディカルクリニックへとか。Wikipediaだとこうなる:wikipedia:便微生物移植 でもやっぱり大便だと心理的抵抗が大きいから、鼻クソぐらいから始めてみるのはどうでしょ?もっとも、こういうのもあったようだが:糞便移植療法で患者が死亡、FDAが警告を発出:日経メディカル
三大疾病は高齢者の病気というより炎症なのではないか、という説もあるとか。ちょっと違うようだけど:慢性炎症 三大疾病に深く関与|岡山の医療健康ガイド MEDICA
選択(できること)は文明社会の証だ
「食べ物こそ薬だ」日本ではこう言うんだよね:wikipedia:医食同源
私たちは「バイ菌」に対してそんなに神経質にならなくていいのだ
という訳で、やっぱり最初に見かけた時にちゃんと借りてれば…という思いはぬぐえないorz