た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

閉じこもるインターネット

閉じこもるインターネット――グーグル・パーソナライズ・民主主義

閉じこもるインターネット――グーグル・パーソナライズ・民主主義

原題に見えるとおり、「フィルターバブル」問題を扱っています。(だから、邦題の副題はちょっと的外れな気もする。)
なんか、今の時代、Google などの検索エンジンの検索結果は一様ではなく、ユーザーに合わせた(といえば聞こえは良いが)ものになってしまっているんだそうだ。
で、そういう問題があるのはわかったけど、本書の問題点は原注はあるクセに(当然英語orz)訳注はないんだよね。だから、アデラル(これのことらしい)ってなんじゃらほい、とか思ってググることが非常に多かった。
とは言え、単純に Web の創世記創成期に開発者たちが夢見ていた理想郷(Web 1.0 時代?)に戻れば良い、とか言うんじゃなく、「混交の街」と「孤立集団の街」の中間を目指してほしい、という筆者の主張には説得力がある。
参考記事:われわれは「フィルターバブル」の泡の一つ一つ:『閉じこもるインターネット』 | 宇都出ブックセンター