図書館で見かけて*1。
ところで本書の書名の読み方は、8割はズレる、なのかな?8割外れる、だと思ってたんだが、表紙の絵を見直すと、ズレるのような気がしてきた…一応、巻末の鼎談に登場した廣野 喜幸 < 教員紹介 | 東京大学 科学史・科学哲学研究室氏によれば、科学技術の将来予想の8割は外れる、という統計がある、と語っていたが。
(自然)科学史を振り返って、現代科学の行く末を考えよう、という書でしょうか?「はじめに」では科学史エッセイだ、と言ってたが。
科学史と新ヒューマニズム (1950年) (岩波新書〈第15〉)*2の新ヒューマニズムの三つの原理は(意訳すると)、
- 人類の進歩は、本質的にポジティブな知識による
- 科学の各分野の進歩は、他の分野の進歩のおかげ
- 科学の進歩は、一国民の孤立した努力によってではなく、全人類が力を合わせて達成される
とのこと。
サイエンスの元々の意味は、Wikipediaに書いてありますね。:wikipedia:科学
最初のほうで出てきた三大哲学者はwikipedia:ソクラテス、wikipedia:プラトン、wikipedia:アリストテレスとのこと。ググったら覚え方まであるよ…ソクラテス・プラトン・アリストテレスの思想の違いと覚え方を解説! | ヒデオの情報管理部屋All Rights Reserved.*3
もともと歴史は複雑に絡み合っているものなので、これからもどんどん脱線します
物は言いよう*4だね。
wikipedia:プラトンって本名じゃないんだ(Wikipedia参照、この記事も:プラトン実名変更説 - Skinerrian's blog)。
wikipedia:数学者は理想世界に生きているんだと。なるほど。だから(現実主義者*5とは)話が合わないことも。なるほどね。
wikipedia:実在論と実証論(wikipedia:実証主義)なんてー話も。
人間は二分法を好む、とのこと。わかりやすいからね。必ずしも二つに割り切れないことも多いと思うけど。
wikipedia:ルネサンスだけじゃなくてこういうのもあるんだと:12世紀ルネサンス
wikipedia:スコラ学(スコラ哲学)は煩瑣哲学だとかいう話も:【科学の本質を探る㉖】中世スコラ学者による近代科学への貢献(その2)スコラ哲学を崩壊させ、哲学を神学から分離したスコラ学者 阿部正紀 : 論説・コラム : クリスチャントゥデイ
wikipedia:伊東俊太郎先生のテーゼは
文明接触によって科学は新しい段階に移る
だそうだ。
「カトリック」の語源はwikipedia:カトリック教会参照*6。
wikipedia:ヨハネス・ケプラーは元々占星術師だそうで。
(元ページ:占星術の起源と科学的根拠 現代においても占いは科学である(1/5) | JBpress (ジェイビープレス)) その考えは、「神様は、宇宙の中に自分の言葉で署名している」とのこと。
「コロの原理」っちゅーのは初めて目にした。wikipedia:コロの「重量物を運搬する際…」の意味だと思うが。ググったら結構使われているようだが。
人間は「解釈」をする生き物
「昔風の表現」ですか:ガリレイの惰性法則とは - コトバンク
wikipedia:寄附講座は欧米では個人の名前がつくことが多いけど、(確か)日本では(実は)企業がお金を出していることが多いんでなかったっけ?
個人的な感想だ、とは断っていたが、
科学は人間の理性(論理)が守備範囲で、宗教は人間の感情を受け持っている
ところがちょっとググるとこんな記事:私たちは“感情”で決めて“理性”で言いわけする(1/2 ページ) - ITmedia ビジネスオンラインやこんな記事:人間の「理性」は「感情」にたやすく負ける。そのメカニズムとは? | 文春オンライン
wikipedia:モントリオール 現地ではモンレアル(王の山)なんだとさ。
wikipedia:北里柴三郎も「第1回ノーベル生理学・医学賞最終候補者」ですか。
wikipedia:大澤映二「フラーレン分子の存在を予想した」 だから
wikipedia:ノーベル賞が公正で公平である、というのは神話
だそうだ。ま、そうだろうな。でもそれを言い出すとそもそも人間の為すことに公正・公平はありうるのか、あるいは公正・公平って何?という疑問も…著者が言うにはwikipedia:ノーベル賞はある面wikipedia:ジャズ*8に似てるとか。wikipedia:自己目的化と表現してた。
wikipedia:ゲーデルの不完全性定理をコンピュータの言葉に翻訳すると、wikipedia:停止性問題になるんだって。こんなのもあるらしい:ゲーデルを超えて オメガ数が示す数学の限界 - 日経サイエンス
項目出来てるからリンク:wikipedia:科学革命の構造
wikipedia:キュビスムって「いろいろな角度から見た物の形を一つの画面に収めた」ものだったんですか。「キュビズム」とは?有名な画家と代表作品を分かりやすく解説 | thisismedia 音楽にもそういうのがあるとかないとか…
wikipedia:量子の"子"は単位という意味だそうだが、ググってもヒットしない…
wikipedia:プランク長 大学院入試とかで勉強した記憶はあるが、それ何さ、と聞かれると記憶の彼方…本書では、宇宙でもっとも小さな距離、すなわち空間の素、と語ってたが。
wikipedia:量子論とwikipedia:量子力学の違いは、Google先生にきいてもいろいろ見方があるようだが、一応本書では、仮説の段階では「論」を、方程式が確立したら「力学」が使われる傾向がある、と説明してた。
この話:ダークレディと呼ばれて - た-くんの狂人日記は「誰でも知っている」なんて言ってたけど、誰でもは言い過ぎでは…少なくとも僕は上記の本を読むまで知らんかったが…まぁ「註」の部分だから目くじら立てん方がいいか。
wikipedia:レーザーの発明者を誰に帰するかは、いろいろ議論があるようで:誰がレーザーを発明したのですか? なんで、wikipedia:ゴードン・グールドは「歴史上から消された人物」だそうだ。オラも、波動砲*9が実現してたら歴史から消えた人物?
wikipedia:自己目的化は過剰を生むんだと。エネルギーの消費もある面これ。
これも[あとで読む][橘玲の世界投資見聞録]金融バブル崩壊後のアイスランドが短期間で奇跡の復活を果たした理由 | 橘玲×ZAi ONLINE海外投資の歩き方 | ザイオンライン これも:なぜ人は都合よく"記憶"を書き換えるのか 「記憶力が高い=幸せ」ではない | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
また、研究者詳細 - 加藤 茂生氏によると、戦後の日本の大学はwikipedia:ハーバード大学をモデルにしたんだとか。
元々科学は原理・原則を求めるもので、その応用を考えるのはエンジニアリングの役割だと。だから、文学部・理学部の人間に「これは何に役に立つ?」と尋ねるのは筋違いなんだよね。内心「オレの知ったことちゃうわ」と思っているはず。だから予算もつきづらい、とも言える…
本書に出てきた「迂回光学」というキーワードでググると、これヒットした:wikipedia:光学迷彩 wikipedia:メタマテリアルという語も見かけた記憶があるんで、関係ありそう(まだ読んでないけど)。
透明マントの話もしてたけど、その後実現したようだ:『ハリー・ポッター』透明マントが現実に | THE RIVER
あまり売れなかったらしい:[非公認] Googleの入社試験
日本は元々事前調整型の法体系だったんだけど、それが(アメリカのような)事後調整型に変わるかもしらんのだと。お上もそういう問題意識はもってるっぽい(これまた[あとで読む]だが:今般の司法制度改革の基本理念と方向)
歴史の分野では、現代史は鬼門であり試金石だそうだ。
レコード・カセットテープがCD・MDに駆逐されたように、「知識ではなく機能が残る」んだと。
パークフィールドの地震の話(wikipedia:サンアンドレアス断層)も。
こういう本も:プレートテクトニクスの拒絶と受容 - 東京大学出版会
という訳で、実は結構古い本だから、本日の返却本経由だったかもしらんなぁ。
*1:最近こればっかだなぁ。昔のように書評から発掘、というのもやりたいが、今の環境ではなかなか…
*2:何この中古価格¥48,000って…他のサイトでは常識的な価格のもあるみたいだが。
*3:まぁオラこういう語呂合わせは決してキライではないが、例えばアリストテレスはアリストス(最高の)+テロス(目的)と覚える方が後々にも役立つと思うんだが。プラトンはこれだね:wikipedia:プラトニック・ラブ
*4:こう続くんだ:ものはいいようでかどがたつ | 言葉 | 漢字ペディア
*6:著者:wikipedia:竹内薫はカトリック教徒だそうだから、常識か?あとWikipediaには書いてないようだが、指導教官はwikipedia:村上陽一郎だったとか。
*7:オラも痴は力なり、とか主張してみようかしら?
*8:今はwikipedia:大学院にコースもあったりするんだとか。
*9:もう少し現実的にはこれ:KAKEN — 研究課題をさがす | 荷電粒子ビーム相転移の実証 (KAKENHI-PROJECT-17340079)