アサヒの書評:「女性のいない民主主義」 政治の見え方を痛快に転換 朝日新聞書評から|好書好日 こんな記事も:政治学は男中心。『女性のいない民主主義』の感想。 | 既定ではないブログ
書名は、日本の政治状況を指した言葉だそうだ。
政治の現実がどうであれ、理想として想定されているのは、男性と女性の両方にとっての、公共の利益の追求 である
でも「従来の学説は男性支配という現象を説明していない」そうで、だからこそ政治学にジェンダーの視点を導入する必要があるんだと。
wikipedia:デイヴィッド・イーストンの「政治体系」によれば、
政治とは、「社会に対する諸価値の権威的配分 」を行う活動
だそうだ。
アメリカさんは経営者の影響力が強いけど、対してスウェーデンは労働者の影響力が強いんだと。
ジェンダー規範(ジェンダーとは?)とは、要するに「男性は男らしく、女性は女らしくしなければならない」というルールのことだそうだ。そうすると、発狂した私の立ち位置はどこにあるのでしょう…で、こういう社会規範は、感情に訴えることにより国家権力に頼ることなく人の行動を制約するんだと。
本質主義/構築主義(構成主義) | 時事用語事典 | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス
wikipedia:ミソジニーって三十路とは関係ないだね…ググったらこんな記事もあったが:ミソジニーと三十路はどう違うのか。 | 国際結婚でもうすぐ3人のママになるぐーたらブログ
こういう言葉もあるんだそうだ:wikipedia:マンスプレイニング 他の語もこの記事(の3ページ目)に説明があった。:男たちはなぜ「上から目線の説教癖」を指摘されるとうろたえるのか(北村 紗衣) | 現代新書 | 講談社(1/4) さらにはブロプロプリエーション*1(発言の横取り)ってーのもあるそうだが。
wikipedia:ジョン・スチュアート・ミルの著作って、実は妻ハリエット・テイラーとの共同作業に基づいていたことが多かったんだって。自伝にそう書いてあるんだとか。
あとこういうのも:
女性議員が30%を超えると「クリティカル・マス(決定的多数)」となり、政治文化の変化を促すという。(「高齢男性による政治」が日本の諸悪の根源だ | 政策 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準)
この「クリティカル・マス」というのは元々はwikipedia:臨界量(臨界質量)のことみたいだが。
ググってもようわからんが、民主主義の最小定義はwikipedia:資本主義・社会主義・民主主義で定式化されたんだと。
こんなのも:wikipedia:ポリアーキー 「異議申し立て」が出来るかどうかが一つのポイントみたい。さらにはHome | V-Demとかいうのもあるそうだが、英語読む根性なし…他の言語はフランス語とかスペイン語とか、さらにわからん…
フランスとかスイスは、男性の過半数が参政権を得た時期は早いけど、wikipedia:女性参政権が認められた時期は早いわけではないんだって。Wikipedia見たら確かにそうか。スイスに至っては1991年だから最近、と言ってもいいかな?あ、んなこと言ったらオラが大学に入学したのも最近になっちゃう…(今となっては夢も希望もあった古き良き時代…)
「ポリティ指標」というのをググったら、こういうのが見つかった:wikipedia:民主主義指数 ちなみに日本は7.99「欠陥のある民主主義」*2…
そえばwikipedia:東側諸国って女性の社会進出が進んでいる印象があるけど、これは(著者の考え*3では)
資本主義諸国に対する社会主義国の文明的な優位を示すという意図によって導入された
とのこと。
wikipedia:福祉国家論(ベヴァリッジ報告書、福祉レジーム論)
「仕切られた多元主義」とかいうキーワードも出てきたんだが、ググったらこんなの見っかった:RIETI - 仕切られた多元主義を越えて
こういうのもあるそうだが:wikipedia:コーポラティズム、日本は「労働なきコーポラティズム」だそうだ。
ナショナル・マシーナリー(国内本部機構)|日本女性学習財団|キーワード・用語解説 でも日本のこの部局の権限は比較的弱いらしい…
線形の考え方?では「政治が政策を作る」んだが、「政策が政治を作る」面もあるんだって。
日本は育児支援が充実する前に高齢化が進行し始めたため、 政策転換が難しくなっている事例だと考えられる
こんな本もあるんだ:拒否権プレイヤー 政治制度はいかに作動するか
そえば昔はガイアツと言えばアメリカからの圧力を指すことが多かったけど(この辺?JICAもAIIBに「ガイアツ」を | ODAジャーナリストのつぶやき | 国際協力・ODAについて - JICA)、今や国際社会からの規範の伝搬が「外圧」なんだって。
「政策の窓」とかいうモデルもあるとか:キングドンの「アジェンダ設定」と「政策の窓」 – 医療政策学×医療経済学
ジェンダーを環境問題と同列に見るのは、実は男性的な発想なのである
そえばこんなのもあったね:選挙のパラドクス - た-くんの狂人日記 またwikipedia:投票の逆理
wikipedia:権力にも一次…、二次…、三次…とあるんだそうだ:権力と権威 - 公務員試験のための教養
wikipedia:ゆりかごから墓場まで 関連項目にあるwikipedia:ベヴァリッジ報告書も。
wikipedia:福祉国家論(福祉レジーム論) お上のこんな文書も見つかるが。
こういうのもあるとか:「"インターセクショナリティ"はフェミニズムとは正反対だ」 by エヴァ・グラスラッド - 道徳的動物日記
wikipedia:投票行動は(大きく分けて)期待投票と業績評価投票に分けることができるとか。
本書にあったあるアンケートでは「分からない」と回答する人の割合が、日本は突出して多かったんだって。ググったらこんな記事もあった:N/Aの意味-「無回答」には、どのような本音が隠れているか? | ハフポスト むしろこっち?アンケート回答は国によって偏る?!解決するための調査手法2選|メールマーケティングのCuenote
wikipedia:ジェンダーの視点から見た場合、政党をつくることができるのは、あくまで自らの要求を広く争点化することに成功した集団に限られる
本書で挙がってた失敗例?はwikipedia:日本女性党。
wikipedia:アーレンド・レイプハルトの「民主主義対民主主義」によれば、民主主義にも多数決型と合意型があるとのこと。こんなのもあるそうだが:wikipedia:デュヴェルジェの法則
「おわりに」の一節が強烈でした。アニータ・サーキージアン氏(ゲーム業界の形成に貢献した11人の女性とは? - GIGAZINE)が言ってるそうですが、wikipedia:スーパーマリオブラザーズのストーリーを評して、
家父長制のゲームにおいて、女性は男性の相手チームですらない。男性たちが取り合うボールなのだ。
とのこと。でも心に残ったのは最後の一節:
自分の視点から見える世界が限られていることを認めた上で、他の視点から見た世界のあり方を踏まえ、粘り強く対話を続けるしかないのではないだろうか。
新書だけど、読むのに(ほぼ)丸一日、感想まとめるのに二時間弱…