た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

「家族の幸せ」の経済学

 冒頭の一節をググると本書の記事ヒット:帝王切開は楽に出産できる? 子どもの健康や発達に悪影響を及ぼす? ――経済学で考える「家族の幸せ」のウソ・ホント | 本がすき。

*1

 今はマッチングサイトというのも流行っているそうで(【徹底解説】マッチングサイトって?その安全性・使い方・メリット | タップルラボ | タップル誕生 マッチングアプリ・恋活サービス【公式】)、そこでの自己申告のプロフィールは「会ってすぐバレるような極端なうそをつくことはないようです」が…【以下検閲により削除

 世の中、「美人は得をする」というのは事実のようだが:やっぱり美人は得する!美人というだけで得すること7選&デメリットも紹介

美容整形をして高収入を得るというのはどうやらかなり難しいようです 

 とのこと。

女性のほうが相手の収入を重視する傾向が強い 

  こういうのは(人によっては)当たり前だと思えるかもしれないが、

「当たり前」と思っていたことがデータで確認できない (つまり実は当たり前ではなかった)

というケースはよくあるので、「事実関係を正しく踏まえるのが、私たちの社会の正しい理解への第一歩につながる」とのこと。つまり当たり前を確認することはそれなりに大事、ってこと?

子育てのwikipedia:機会費用は、学費などの金銭的支出に負けない非常に大きなもの

なんだそうだ。また一方で、曲がりなりにもwikipedia:介護保険などの制度が出来、子供を持つことのメリットが薄れてきたのも少子化の理由の一端と考えられる、とのこと。

 本書で紹介されていた調査では、男女の出会いのきっかけは「友人・兄弟姉妹を通じて」 「職場や仕事で」「学校で」がベスト3。このデータが近いでしょうか?:出会いのきっかけランキング!第1位はやっぱり◯◯◯ そして今後急激に増えていくのは…

男性は女性に対して容姿を、女性は男性に対して経済力を重視する傾向がある 

 これも当たり前の確認?著者は「面白い」と評してたが。

 こういうデータもあるそうだ:「減り続ける出生体重」(視点・論点) | 視点・論点 | 解説アーカイブス | NHK 解説委員室 こっちもかな?:アメリカ出生児の中で日本人が最小―背景には母親の妊娠中体重増加の抑制― | 国立成育医療研究センター

 こういう説もあるんだと:DOHAD理論をごぞんじですか? - Fetal skeletal dysplasia forum(成人病胎児期起源説)

 母乳育児について、ググってみたらこんなのも見つかったが:母乳について「科学的」にわかっている事実 | 人生で一番大事な最初の1000日の食事 | ダイヤモンド・オンライン (大ざっぱに言うと)短期的なメリットはあるが、長期的なメリットは(それほど)ないらしい。まぁ結論としては

母乳育児を行うかどうかについてはお母さん個人の選択が尊重されるべきだ

ということになってましたが。

 今はこんな番組もあるんだね:wikipedia:おとうさんといっしょ

 この人:wikipedia:ジェームズ・ヘックマンは「経済学界の”怪物”」だそうだ。

「5歳までのしつけや環境が、人生を決める」:日経ビジネス電子版

 で、著者はカナダ帰りだそうだが、

(あえて違いを言えば)日本の幼稚園は団体行動や規律を重んじている気がします 

 ググったらこんな記事もヒットするが:『日本人は集団主義的』という通説は誤り | 東京大学

 こういうのもあったそうで:21世紀出生児縦断調査(平成13年出生児)|厚生労働省(この調査の回収率は88%と驚異的な高さだったそうだ。でもDSMwikipedia:精神障害の診断と統計マニュアル)-Ⅴに基づく標準的な質問がされてないのが残念だ、とか言ってるんだが、DSM-Ⅴは公開されたのが2013(H25)年ですからね…*2

 wikipedia: 体罰についての記述をググると著者に関する記事ヒット:体罰とストレス | 臥竜塾

親が体罰を行うことで、自分の葛藤や問題を暴力によって解決してよいという誤ったメッセージを伝えることになってしまうためだと考えられています

「無償化よりも待機児童の解消を!」つながる本部&子ども・子育てPTで現場の声を受け止め - 立憲民主党

 wikipedia:離婚についても、単に「離婚率」と言ってどういう計算で算出したかウヤムヤにしてるのは注意した方が良いみたい(正確を期すなら標準化有配偶離婚率というのを使うべきみたいだが)。この辺の記事にリンク張っとこ:日本の夫婦の離婚率はどのくらい?推移や統計から見る世界との比較や「3組に1組が離婚」の実態 | 離婚弁護士相談ガイド

 最後(あとがき)では

科学的研究は、私たちがよりよい選択をする上での助けにはなりますが、「何が自分にとっての幸せなのか」 までは教えてくれません

 とまとめられていた。それを言われると身も蓋もない気もする…まぁパ翼の狂人としては、多くの助けを積み重ねてゆくのみ…てか、それしか出来ないし。

 

*1:そえばこの神話はまだ生きてるのかなぁ?wikipedia:三歳児神話

*2:好意的に解釈するなら、著者はこの時カナダ在住みたいだから、平成と西暦の換算が出来なかった、ということだろうが。だから僕は基本西暦主義。でも日本のお役所は基本和暦主義…