リキッド・モダニティ - 株式会社 大月書店 憲法と同い年 という本を図書館で見かけて記憶に残ってたから、その予習になるかな?と思い手を出した。
wikipedia:ポストモダニティのお勧めの書物にも記載あり。
冒頭で、「モダニティ」とは
およそ一七世紀以降のヨーロッパに出現し、その後はほぼ世界中に影響が及んでいった社会生活や社会組織の様式のこと
だ、としていた*1。
また、この論の基礎となるのは、近代社会の「非連続的発達」というものだそうだ。
近代を特徴づけるのは、「変動の速さ」と「拡がり」だそうだ。時節柄どうしてもこれを連想するね…wikipedia:新型コロナウイルス感染症の流行 (2019年-)
wikipedia:社会学の型にはまった定義は
社会学は人間社会の研究である
とか
社会学は近代社会の研究である
とかいうものなんだそうだけど、訳者あとがきでは「近代という時代の申し子」と述べられていた。これが一番ナットクかな?
専門家システムとは、
われわれが今日暮らしている物質的、社会的環境の広大な領域を体系づける、科学技術上の成果や職業上の専門家知識の体系
のことだそうだ。わかったようなわからんような…
本書(の注)によれば、wikipedia:リスクという英語は、一七世紀に入ってきたそうだ。
あと本書では「再帰性」というのもキーワードになっていて、研究対象を再帰的に再構築してくんだと。
いかにも監視らしい監視は、情報の管理にもとづいている
また、wikipedia:資本主義は(基本的に)拡大再生産だそうだ。だから、本質的に不安定だとか。
で、この「モダニティ」という奴は、本来的にグローバル化していく傾向があるんだと。もっともこれも、wikipedia:国際関係論の文献と、wikipedia:世界システム論の文献とがあるとか。どっちもワカンネーorz
ゲマインシャフトとかゲゼルシャフト(wikipedia:共同体)とかいうのは、パンキョー(wikipedia:教養課程と専門課程)で覚えさせられた記憶があったので、反応しました…
一杯のコーヒーの中には、西欧wikipedia:帝国主義のたどってきた歴史が丸ごと入っている
「今が黙示録の時代」ではなく「今からが黙示録の時代」なんだとか。今日、黙示録は長期興行の連続出し物だから。なんか、コロナ禍の下(もと)身につまされる…
ただまぁこういうの:wikipedia:ポリアーキー (ダール)の知識がないとスラスラとは読めない…
モダニティの最も特有な性質の一つは、経験的知識の進展が必ずしもそのままでは異なる価値態度間での意思決定を許さない
あと最後の方では、google:ユートピア的現実主義*2なんてーのも提唱してた。
私の意図する解放の政治学とは、不平等 や隷属からの解放に関心を寄せる徹底的な社会参加である
また、個人的に最近「結社」に反応することが多いんで、デジタル書き抜き:
労働運動は、その発端と活動領域が資本主義企業の普及と密接に関連している、異議申し立てのための結社である
画像検索すると、前に「秘密」が付与されるんだよね…
また、最後の付論の一節が気に入ったので、デジタル書き抜き:
われわれは、歴史という偶発性にみちた渦巻きの中を泳ぎながら…