た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

学んでみると生態学はおもしろい

学んでみると生態学はおもしろい (BERET SCIENCE)

学んでみると生態学はおもしろい (BERET SCIENCE)

自然愛好家やナチュラリストの考え方は(究極的には?)個人の生き方の問題だけど、学問としての生態学*1は社会を動かす力を持っているんだそうだ。
巻末に載ってたのは、facebook のページだった。一昔前は URL を載せるのが定番だったけど、今はそういう時代か。セキュリティチェックが必要です
あと、こんな書評もあった。学んでみると生態学はおもしろい (BERET SCIENCE) - ちょっとヨクナレ ~読書と日記~
でも著者は、明らかに非積雪地域の出身なんだろうな。

みなさんは、日本に広く見られる落葉広葉樹林を冬に散歩したことがありますか?…(中略)…天気のいい日の冬の森には光が多く差し込み、さわやかで気持ちがいいものですね。

って言うんだけど、雪に埋もれた森を歩くのは埋まるかどうかわからないことが多く、結構シンドいよ(ガキの頃経験あり)。
あと、

生態学では、モデル研究とフィールド研究をバランスよく行うのがとても大事

なんだそうだ*2
も一個、

サイエンスのデータには常に誤差がつきまとうという宿命があり、誤差をいかに適切に扱うかが科学者の腕の見せどころ

なんだそうだ。
てな具合で、科学(サイエンス)の心構えを説いてる部分も多く、なかなか読み応えがあった。

*1:大ざっぱに言うと生物学の一分野で、マクロな視点で考える生物学と言えるらしい。もともと economy of nature という意味だったそうだ。だから、エコ(ロジー)が経済的なのは、ある意味当然。

*2:まぁ、何事もバランスは大事なわけで