た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

ヒトとサルのあいだ

ヒトとサルのあいだ―精神(こころ)はいつ生まれたのか

ヒトとサルのあいだ―精神(こころ)はいつ生まれたのか

著者の吉田脩二さんは元々精神科のお医者さん(臨床医)だったそうで、ヒトとサルとの大きな違いを「精神*1の有無に求め、精神構造を理論化する、という試みから「理論精神学」の構築を計っています。
そのカギとなるのは、「全能因子」なんだそうだけど、読み切っても何だかよくわからんなぁ、というのが正直な感想。
それより負け犬のオイラは、本筋とはあまり関係ない、以下の文章にシビれた。

(学校教育で)生存競争、弱肉強食がまるで自然の摂理のように唱えられ、競争社会を是認するのは強者の論理の押しつけでしかないのです。(p.180)

ちなみに、ググってみたら詳しい書評があった。
http://ch12255.kitaguni.tv/e656778.html

*1:こころ、と読ませている。