た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

アフリカ人ルカンガ・ムカラのドイツ奥地への調査旅行

アフリカ人ルカンガ・ムカラのドイツ奥地への調査旅行

アフリカ人ルカンガ・ムカラのドイツ奥地への調査旅行

  • 作者: ハンスパーシェ,中島邦雄,島村賢一,島浦一博,嶋崎啓
  • 出版社/メーカー: 鳥影社ロゴス企画部
  • 発売日: 2005/04/01
  • メディア: 単行本
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いつだったか、道新の夕刊で本書が紹介されていて、それで借りてみたのですが、結構面白かった。原著の初版が出版されたのはなんと1921年(日本はまだ大正年間ですね。)出版当時も熱狂的人気を博し、その後一時忘れられはしたものの

現在のエコロジストからも環境運動のバイブルといえる扱いを受けている

そうです。(訳者あとがきより)
本書は、アフリカ人が故郷の国王にドイツを紹介する、という体裁をとっているのですが、そこで語られている数々の警鐘は、対象をドイツ人(ヴァズング)から現代の日本人に置き換えても、そのまま当てはまるものも数多いと思う。*1
どんなテーマを扱っているかは、amazonででも目次を眺めてみてください。で、目次を眺めていたら、何となく一時期wikipedia:ノーパン健康法ってーのが流行ったのを思い出した。(あ、トシがばれちゃうなぁ。ま、今さら隠すまでもないか。)
http://news.ameba.jp/imgs/0302-4.jpg
まぁ強引に一言でまとめてしまうと、人間身の丈にあった生き方が大事、ってことかなぁ。そう思う人は、読んでも面白いと思う。反対に、この前読んだ本みたいに、「トップランナーを目指せ!」っていう人には、どうかなぁ?
僕は、(今は)もちろん前者だから、とても面白かったですよ。

*1:例えば、「わずかなもので満ち足り、何も買わない人というのは、ドイツではあまり尊敬されないのです。」や「そもそも急いでいないヴァズング(ドイツ人)などいないのです。」など。