た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記(感想文との説も…)

痴漢外来

  書名に負けて手に取る。(でもそういう人目を惹くネーミングも、問題を啓発するためには大事なことらしい。)

 うーん、でもまた(図書館の本だし)Kindle版じゃないんだが、直し方がわからん…まぁ今日はあきらめるが、そのうち何とかしたいものだ… 

  さすがにそういう名の診療科があるわけではなくて、

精神科外来クリニックにおいて、痴漢をはじめとする性犯罪などの性的問題を抱えている人々への「治療」を行っている

とのことだそうですが。過度の性風俗店通いや度重なる浮気などの「やめたいのに、やめられない」性的問題行動を抱えた人々が対象になるんだと。

 古い考え方だと「痴漢は罰するものであって、治療の対象ではない」ということになるが、そういう考え方はもはや時代遅れなんだとか。それは、酒や薬物の過剰摂取の問題を考えれば明らかだね。罰でアル中が治るんなら苦労はない、っちゅー訳だ、ね、O澤君*1

 普通犯罪を犯した者になされるのは、治療ではなくて処遇と言われるんだそうだが、これは英語に訳すとどちらも"treatment"だそうだ(確かにGoogle先生に聞いたらそうなった)。

 で、意志の力で止められるんなら、それは依存症ではないんだって。だから(刑罰に加えて)「治療」が必要なんだとか。記事もあった:10年間で500人を治療してわかった「痴漢」を取り巻く問題(原田 隆之) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)

 だいたい、これは多くの人が同意してくれると思うが、意志の力は弱いんだと…♪ワカッチャイルケドヤメラレネー

 また、ググってみたところ違う意見もあるようだが、痴漢はほぼ日本特有の犯罪だそうだ。

 最新のwikipedia:精神障害の診断と統計マニュアル(DSM)とかwikipedia:疾病及び関連保健問題の国際統計分類(ICD)ではwikipedia:窃視症*2とかwikipedia:窃触症*3という分類もあるんだって。

 コーピングって何?

 「セントラルエイト」っちゅー概念もあるんだとか:新幹線殺傷事件「発達障害と犯罪」を強調した報道への大きな違和感(原田 隆之) | 現代ビジネス | 講談社(3/4)*4

 wikipedia:精神分析学フロイト)には賛成派・批判派ともかまびすしいね。なんで、今はこれよりwikipedia:認知行動療法だそうだ。

科学の発展によって「無知」の部分は急速に減りつつあるが、「無能」の問題が拡大している 

 とのこと。同意できるので、デジタル書き抜き。これも。

アメリカの医学者 Niteesh Choudhry らの研究によれば、医師の場合、その経験年数が長くなるにつれて、彼らが提供する医療ケアの質が下がることが見出されている

 性犯罪治療の原則はこれ:犯罪をした者等の特性に応じた 効果的な指導の実施等のための取組(PDF)に出てくるらしいが、読みこなす根性なし…→ちゃんと読んでみたら、表紙の次のページに「RNR原則」の注にまとめられてた。

 また、慢性疾患には「規則正しい生活」はかなり重要なんだそうだ。オラも気をつけよー。昨日は(ちょっと事件があって)不規則になっちゃったけど…

 こういう話もあるが:「怒りのピーク」は6秒、感情と上手に付き合う秘訣|出世ナビ|NIKKEI STYLE 生理的にはどんな渇望も15分以上は続かないんだそうだ。

 (依存症の)心理療法とはつまるところ人と人とのコミュニケーションだとか。

 で、性犯罪のような罪を犯した者も、受容される場が必要なんだって。この「受容」というのは「迎合」とは違うことに注意だと。要するに甘やかしちゃダメよ、ってこと?

 また結果的にこの依存症の治療は、あれやっちゃダメ、これやっちゃダメ…のNo~が多くなるんだが、それだけではなくてどうしたいか、のDoにも注目する必要があるんだとか。

権力を背景にして、力ずくで犯罪者に反省することや変わることを強いても、それはけっして成功しない 

 (性犯罪の)再犯予測プログラムというのもあるそうだが:AIが犯罪を予測、是か非か 揺れるアメリカ社会:朝日新聞GLOBE+ 今のところその精度は高々80%程度なんだって。適当にググってみたら、天気予報と同程度?「週間天気予報」の的中率は75%程度だった | 天気・天候 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 で、こんなのもあるけど:wikipedia:性犯罪者GPS監視、ある調査によると再犯率の減少は0.5%程度であり、(人権の面はもちろん)費用対効果という観点からも問題ありそうだね。これにかぎらず、一見わかりやすい対策というのは、よく調べてみると意味がない、ということが多いね。注意しよう。

 こんなんもあるんだって:wikipedia:弁証法的行動療法 「弁証法」と聞くとこれ思い出すんだが…

ゴキちゃん

ゴキちゃん

 こういうお話もあるんだってね:第5話 きこりとさとり - 法話図書館 佐藤俊明のちょっといい話

 性犯罪の被害者支援プログラムというのは、為政者*5がアリバイ作りに作っただけ、と感じている当事者が多いんだとか。でもググってよく出てくるワンストップ支援センターというのは評判が良いんだとか。

 誤解もいろいろあるようだが:性暴力に関するよくある誤解*6、よくある誤解に「抵抗しなかったのは同意していた証拠だ」とかいうのがあるが、それは間違いで、多くの場合wikipedia:解離 (心理学)の状態になって(言ってみれば動物の「死んだふり」)抵抗などできないのが真相なんだとか。

 法律にもいろいろ不備があるようで。:性犯罪に関する刑法~110年ぶりの改正と残された課題 - 記事 | NHK ハートネット あ、それで思い出した。この見直し、って今年なんだよね。なんか今は世の中の目が新コロ(ナ)一色だが。

 最後の主張をデジタル書き抜き:

傷ついた人々はもちろんのこと、傷つけたことを悔い、自分を改めようとしている人々をも受け入れる社会こそが、苦しみを癒し、犯罪を抑制する力をもつのだということを知るべき 

 という訳で、書名だけで手に取った本の割には、なかなか奥が深く考えさせられた。

*1:彼は、どうやって克服したのかなぁ?ここしばらく、悪い噂は聞こえてこない。社会的地位が目を覚まさせたのかな?

*2:平たく言うと覗き魔?

*3:これも平たく言うと触り魔?

*4:この記事、[1]から読んでも面白い。

*5:とは名言されてはいなかったようには記憶するが。

*6:ななめ読みではどれかよくわからんかったorz