
- 作者: ヴォルフガング・シュトレーク,鈴木直
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2016/02/20
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (7件) を見る
(一般的信条としては)wikipedia:完全雇用は戦後資本主義の社会契約の礎石だった。
今日では、何が国家で何が市場なのか、国家が銀行を国有化したのか、それとも銀行が国家を民営化したのかが、もはや認識できなくないほどになっている*2
底辺層の政治的諦念が、資本主義を民主主義的介入から守り、諦念の源である新自由主義的転換をますます安定化させている
wikipedia:公平にもいろいろあるようだ(本書に出てきたのは、「市場的公平性」と「社会的公平性*3」)。
著者の考えでは、
国家債務の原因は過大な歳出にあるのではなく、過小な歳入にある
とのこと。
あと、これも読まんとダメ?

- 作者: コリンクラウチ,山口二郎,Colin Crouch,近藤隆文
- 出版社/メーカー: 青灯社
- 発売日: 2007/03/01
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 15回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
今や、債権者は現代国家の第二の選挙民なんだそうだ。あるいは、金融市場は三権(wikipedia:三権の長)、メディア(第四の権力)に並んで言わば第五の権力なんだって。
とのこと。
ヘアカットは、髪を切ること、ではなくて、債務元本の減免ですか。ロイターのニュース
でも、最後の方で
ヨーロッパ版通貨同盟は政治的な誤りだった
なんて断言してたけど、もうはや見放して良いのかなぁ?というのがパンピーの感想です。ま、本書はこれ:wikipedia:欧州連合からのイギリス脱退が決まる前の書だけど、ほれ見たことか、という著者のつぶやきが聞こえてくるような気がしないでもない。
あともう一冊は読みかけ放置で。
*1:ググったらこれヒット:グローバル危機は戦後からはじまった / 吉田徹 / ヨーロッパ比較政治 | SYNODOS -シノドス- | ページ 2
*2:注にあったのは、wikipedia:スペイン経済危機 (2012年)の話かな?
*3:ググったらチト古いがこんな世論調査ヒット:「社会的不公平感に関する世論調査」(内閣府)