た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

ルポ雇用なしで生きる

 これ: ルポつながりの経済を創る - た-くんの狂人日記の前著を図書館で発掘(一応書庫だったかなぁ?)

ルポ 雇用なしで生きる――スペイン発「もうひとつの生き方」への挑戦

ルポ 雇用なしで生きる――スペイン発「もうひとつの生き方」への挑戦

  • 作者:工藤 律子
  • 発売日: 2016/02/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

現代社会が企業による雇用とそれによって得られる賃金での生活に大きく依存していることは、二〇〇八年に起きた金融危機*1以降、「先進国」を襲った金融危機が、はっきりと示した。

 さいでっか。

お金はもはや、モノやサービスのやり取りをスムーズにするための道具ではなく、人の優劣や生存を決める支配者になっている 

 という現実に対する「NO」の動きを扱うんだそうだ。

 前著でもリンクを貼った15M(キンセ・エメ)は、動画があった。:動画:目覚めゆく広場――15M運動の一年 : aliquis ex vobis*2

 彼らはwikipedia:ステファン・エセルの「怒れ! 憤れ!」*3に刺激されたんだと。日本語版もあるようだが、完売・絶版…日経BP SHOP|怒れ!憤れ!

以前は質の高い番組で知られたスペイン国営放送(wikipedia:テレビシオン・エスパニョーラ)ですら、自由な番組制作が難しくなっています。 

 wikipedia:日本放送協会も同様か?最近は政権の顔色ばかりうかがっているようだし。ググったらこんな記事:日本郵政がNHKに抗議 自由な番組作りを保障せよ |論説|佐賀新聞LiVE

 大勢で議論するときに、ジェスチャーを使った合図が有効だった、という話があったんだけど、なんかググっても安直なジェスチャーはダメだよ、という記事ばかりでorzNGジェスチャー、ハンドサイン!日本人がやりがちな海外のタブー | ShareWis Press(シェアウィズ プレス) 「スペイン」を足してもこんなので…蟹ピースの意味は?スペインでよく見かける12個のジェスチャー | 急がば回れ

 wikipedia:コミュニティセンターなどの企画は基本的に役人が企画・運営し、市民はお客さんだそうだ。確かにそうか。

 スペインでも、昔は、「良き隣人こそが宝」という諺があったんだって。日本で言えば、遠くの親戚より近くの他人?

 で「時間銀行」は前の記事で紹介した通り。日本にもあるとかないとか。(今は)ググったら中国の話がヒットするが:中国、高齢化加速で「時間銀行」導入進む - SankeiBiz(サンケイビズ):自分を磨く経済情報サイト「銀行」という言葉を使うのを嫌い、「時間のサイロ」という言い方をしているところもあるらしいんだが、ググっても見当たらずor人と人との助け合いが当然のwikipedia:開発途上国には一般に存在しないそうだ。

政治家も人の顔色を優先した(ということだ) 

 政治家だからこそ人の顔色を優先した、という気もするんだが。

 で、よくごっちゃにされるが、本来仕事雇用は別の話だね。

現在の危機(wikipedia:世界金融危機 (2007年-2010年))は、既存のシステム全体の危機

 こんなんもあるそうだ:コミュニティ・マーケット くるくるひろば*4

 こんなのもあるそうだ:SECOND HARVEST(セカンドハーベスト・ジャパン)

 wikipedia:開発途上国では、助け合いが当たり前に行われている(じゃないと、生きてけない)から、一般に時間銀行は存在しないんだって。まぁそうか。

既存の経済の中で身につけてきた「私、私」という意識から「私たち」という意識に変わることが、 もうひとつの経済の拡大には欠かせません

  で、wikipedia:フードバンクも時間銀行で出会う人々の話の輪の中から生まれたらしいんだが、ググったらこんな記事ヒットした。「食物銀行」と「時間銀行」 – 医療者が本音で問う「激論」プラットフォーム | MEDIAN TALKS(ちょっと意味違うっぽいが…)

 一方で、こんなのもあるんだと:食べきれなかった料理を街の人とシェア。スペインの「連帯冷蔵庫」とは? | ハフポスト

 wikipedia:地域通貨の話も:イベリア半島(スペイン・ポルトガル)における補完通貨(地域通貨)の現状|集広舎

 元はNHKの番組らしいが、エンデの遺言「根源からお金を問うこと」というのも。要約の記事が:ビデオ「エンデの遺言―根源からお金を問うこと」シナリオ要約(ゲゼル研究会)

廣田裕之の社会的連帯経済ウォッチ|集広舎

 この社会的連帯経済とやらについては、wikipedia:エクアドル憲法に書かれていたりして進んでるんだとか:ブエン・ビビールや「国内総幸福」について|集広舎

 こんなのもあるそうだが:アトム通貨「札幌支部(終了)」orz

 これについて詳しくはブログを読んでちょ、というので…第12回 IDEARIA報告|集広舎

公的施設は規則や制限を一方的に押し付ける 

とある国立施設で日々を送っている身としては、強く同感する。不合理な(と感じられる)規則もないではない。

 wikipedia:カタルーニャの歴史

 wikipedia:マグリブマグレブ

 本書によるとスペイン人は豚肉が好きで、wikipedia:スペイン料理にはよく豚肉が使われるそうだ。

 こんな人もいるのか。wikipedia:シャビ その他のシャビさんも多いんだとか。

 こういうのもあるとか:ワーカーズコレクティブってなに? - 東京ワーカーズコレクティブ協同組合Wikipediaではこうなる:wikipedia:労働者協同組合

wikipedia:ヘンリー・デイヴィッド・ソロー wikipedia:エーリヒ・フロム

 オルタナティブ・ショップのことはググってもゲームの記事ばっかりヒットして…だからカタカナ語キライなんだよな… 

 こんな人もいるそうで:バンクスロビンフッド| 現代の時代 彼が「お金」の本質について徹底的に学んだ結果、

 世界の債務問題を金融エリートたちの都合に合わせた形にしていくのが、”お金”

 だそうだ。

 後ろの方に出てきた話によると、スペインのアナキストたちは多数決(での勝利)より全体の合意を目指すんだそうだ。

資本主義は、人々から自ら考え行動する意識を奪い、依存的な人間を作ることに成功した 

 こんなんもあるんだって:仮想通貨FairCoin(フェアコイン/FAIR)の特徴、将来性、価格、購入方法は?│BITDAYS - デジタル時代のクロステックメディア 個人的には、当面こういうのに手を出すつもりはないが。

必要なものが不足している者がいれば、沢山持っている者からとって補充しなければなりません。金持ちは、貧乏人から多くのものを奪っているからこそ、金持ちなのですから。 

 

今ある住宅問題は、資本主義が人工的に創り出したもの 

 

真の左翼は革命家でなければならない 

 wikipedia:ポデモス でその話を読んでて思ったけど、今の時代こういう可能性もあるね:インターネットによる直接民主主義 | 永井俊哉ドットコム

 「もう一つの世界は可能だ」ググったらこれヒットしたが:wikipedia:アルテルモンディアリスム 書籍もチラホラ。そういう世界では、「お金」や「財産」ではなく「人」と「信頼」と「分かち合い」(シェア?)に価値が置かれる、んだとか。

 という訳で、やっぱり順番としては、本書を読んでからルポつながりの経済を創る - た-くんの狂人日記を読みたかったかな…まぁ現在の生活では仕方ないが。読めないより100倍(当社比)まし。

 

 

*1:Wikipediaではこれ:wikipedia:世界金融危機 (2007年-2010年)

*2:またこういう動きが可能になる日は来るのかなぁ?今はあん密三密(wikipedia:3つの密)は避けろ、とか言われるけど…

*3:Wikipediaに解説あり。

*4:こういう経緯で名前を変えたようだ。どこの世界にも困ったちゃんは出没するようで…(ま、私も天下公認のKYですし、人のことは言えませんが。