安倍晋三が〈日本〉を壊す──この国のかたちとは:山口二郎対談集
- 作者: 内田樹,柳澤協二,水野和夫,山岡淳一郎,鈴木哲夫,外岡秀俊,佐藤優,山口二郎
- 出版社/メーカー: 青灯社
- 発売日: 2016/05/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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(科学者の)一流と二流以下を分けるのは、wikipedia:認知バイアスに対する自覚の違い
だそうだ。
wikipedia:内田樹先生はwikipedia:シラバスの作成を押し付けてくるwikipedia:文部科学省に対してご立腹のようで、
教育行政を司る省庁が知性の力を信じていない。「文句があるなら金をやらない」ということは要するに「人間はすべて金で動く。不本意なことでも、不条理なことでも、金で釣ればやる」という人間観を、文科省自身が露呈しているということですよ。
と断罪していた。まぁそうなんだろうなぁ。オラ、幸か不幸か、そうなる前に大学から離れざるをえませんでしたからorzということは、主観的には不幸だけど客観的には幸?→ま、「ものは考えよう」ってことかな?
本書はwikipedia:2016年アメリカ合衆国大統領選挙の前の書だけど、wikipedia:ヒラリー・クリントンは要するに「飽きられた」んだそうだ(http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140714/268668/)。内田先生はwikipedia:バーニー・サンダースに期待しているようだったけどね。
wikipedia:山口二郎先生曰く、
安倍的なるものというのはまさに排除の政治
だそうだ。
あと、内田先生は「wikipedia:規制緩和の事後検証を」と主張されてた。確かに、今世紀になってから多くのことが変わったけど、その検証はされてるのかな?というのは疑問だね。
正しいナショナリズムなら「反米闘争」になるはず
でもそうはならない、ということは、やっぱりこういうこと?日本はアメリカの属国である : 日本人の覚醒【The Awakening of The Japanese】
wikipedia:グローバリゼーションに対する水野和夫氏の味方見方をググったら、こんな記事ヒット。:過剰な時代、近代の「次の社会」を描け(水野和夫)|マネー研究所|NIKKEI STYLE だから、グローバリゼーションに対する対抗策は「より近く、よりゆっくり」となるそうだ。
公害や慰安婦問題でも当事者に語らせない、当事者の言葉を封じ込めるというパターンが何度も繰り返されてきた。
原発は今や「古い技術」なんだそうだ。:原子力は「古い技術」だという事を、もっと認識した方が良いと思う。
そっか、wikipedia:原子力村の村民には学会や報道機関(メディア)も含まれるか。:原子力村の住民一覧 これも:原発産業のカネとヒト(PDF)
ポスト・デモクラシー―格差拡大の政策を生む政治構造では、特区(wikipedia:構造改革特別区域)に資源が集まることによって他の部分が荒廃してしまう、という「残余化」という概念を出しているそうだ。機会があれば読んでみたいが、もうすぐ家の近くの図書館には入れなくなるからなぁorz
wikipedia:鈴木哲夫氏曰く、wikipedia:亀井静香、wikipedia:野中広務、wikipedia:森喜朗は「オールスター悪役」だそうだ。思わず笑ってしまったから、デジタル書き抜き。
あと山口先生は、(非常に悔しいけど、と断ったうえで)
政権交代を起こした時点で、wikipedia:民主党 (日本 1998-2016)の存在理由は終わってしまった
と述べていた。それで思い出したのは、あのポスター*1
の「。」は(wikipedia:政権交代ではなく)自身の終わりを暗示していたのかなぁ?
少数意見を無視することは、全体主義の容認につながりかねない
(私の記憶が確かならば)ガキの頃、ガッコーのセンセーは「民主主義だから多数決する」とかのたまっていたけど、そういう発言が出てくるってことは、日本にはまだ(真の)民主主義は根付いていないんだろうなぁ。
wikipedia:小さな政府は災害などがないことが前提だそうだ。確かにそうか。
最後に、本書で何度か出てきた「アベ化」とは、
他者に対する敬意を欠いた自己愛過剰の政治家が権力を奪取し、あらゆる規範や常識を無視して権力を行使することによって自己の目的を追及する、という現象
だそうだ。
というとこら辺で。
*1:ポスター見て思い出した。「国民の…」のスローガンは山口先生作だそうで。