- 作者: デイヴィッド・J・リンデン,岩坂彰
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2012/01/20
- メディア: 単行本
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この「快感回路」というのは著者独自の用語のようで、一般的には「wikipedia:報酬系」と呼ばれているものについてです。専門的には「内側前脳快感回路*1」というそうで、その語でググったら著者のインタビュー記事がヒットした。:なぜわたしたちは快感を好むのか?|WIRED.jp
記憶と快感と依存症は密接に絡み合っている
ネズミの脳に電極を指して、レバーを押すと電気が流れて快感を感じさせる、とかいう実験があったけど(ものすごい快感を知ったネズミ - mmpoloの日記)、実はあれは似たようなことを人間にもやった例があるんだとか。恐ろしや。
美徳と悪徳は神経から見れば一つであって、どちらを向こうとも、快感が私たちを導いていることに変わりはない。
wikipedia:依存症は、本書では以下のように定義されていた。
生活上の悪い影響が大きくなっているにもかかわらず持続的、強迫的に薬物(など)*2を使用すること
19世紀の詩人のバイロン(この人?wikipedia:ジョージ・ゴードン・バイロン)は
人は合理的存在として、酔わずにはいられない。酩酊こそが人生の最良の部分である。
なんて書いてるそうだ。今度の飲み会の時のために覚え書き(でもきっと忘れてるがorz)。
薬(向精神薬)が心に及ぼす作用の多くは、心の中にある
依存症の発祥は本人の責任ではないかもしれないが、依存症からの回復は本人の責任だ
(訳者あとがき*3より)
いやだから、前向きに善処してます、ってば。
wikipedia:長期増強は、テリエ・レモらが最初に提唱した時は、持続増強と呼んでいたそうだ。
しかし、科学の世界ではよくあることだが、この名称は定着せず、今では長期増強と呼ばれれいる。
って、よく見たら Wikipedia にも書いてあるよorz
最近の研究結果からすると、摂食行動が生化学的に開始されるのは、極端な飢餓状態のときだけと考えられる。食べるものが十分にある通常の状況では、食事を始めようという動機は、どちらかというと社会文化的、環境的要因によって生じる。
腹減った〜、としょっちゅう暴れてた父に教えてあげたかったなぁorz まぁ(昔は)オラもよく暴れてたか。いずれにしろ、食欲が生まれる仕組みというのは結構複雑なもののようだ。
体重の軽重は、80 %は遺伝的に決まっているんだそうだ。
また、脂肪と糖は同時に摂るとはるかに依存性が大きいんだと。外食産業はこのカラクリを悪用?しているらしい。
あ〜、でも「ミラーグラスのwikipedia:ファサード」って言われても狂人には何のこっちゃわかりませんorz Google 先生によると、こういうのらしいが。
恋愛感情を量的に評価するために、こんなのもあるそうだ。The Passionate Love Scale - The Anatomy Of Love でもこーゆーのを(文系の?)女性を相手にやると、かっちゃかれ*4そうだが。ま、オラは「人生、あきらめが肝心!」だから、どっちゃでもええわい。
脳スキャンの観点から言うと、恋に落ちている脳は、麻薬(コカイン・ヘロイン・アンフェタミン)でハイになっている脳とそう違わない
そうだし。
どんな音でも匂いでも色や形でも記憶でも、快感と結びつけられれば、それ自体が快い刺激となりうる
人間の脳はもともと、リスクのある出来事から快感を得るようにできている
んだって。で、オラのように賭けに負けたときはどうなるんだろうorz
愛の反対が憎しみではなく無関心*5であるのと同じように、快の反対は痛みではなく倦怠
だそうだ。
wikipedia:マーク・トウェインはこんなこと言ってるそうだ。
働いて得た99ドルより道ばたで拾った1ドルのほうがうれしい。
そういうことってあるね。(最近はやってないが)昔よく自動販売機のお釣りが出るところに手を入れてたなぁorz
そーえばガキの頃原子力自動車、とかあったなぁ、と思いググると、こんなんヒットした。wikipedia:原子力機関車 そーえばwikipedia:鉄腕アトムも(当初は?)
だし、wikipedia:ドラえもん (架空のキャラクター) もwikipedia:原子炉内臓だし、あの頃は原子力に夢があったんだよね…
有害性と罰則は、多くの場合対応していない
そーえば著者は昔[読書]つぎはぎだらけの脳と心 - たーくんの狂人日記を書いてた(このころは父も存命だったので、父も読むので買って、家の奥の部屋に置いてある)。
というわけで、無事一冊読み終えました。でもマジメに感想書くともうとっぷり日は暮れるorz