たぶん、これ読んだ後で図書館うろついて、手を出した。
完全な人間を目指さなくてもよい理由?遺伝子操作とエンハンスメントの倫理?
- 作者: マイケル・J・サンデル,林 芳紀,伊吹友秀
- 出版社/メーカー: ナカニシヤ出版
- 発売日: 2010/10/12
- メディア: 単行本
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本書ではエンハンスメントとは - コトバンクが頻出していて、文脈によって増強、強化、向上、アップと訳しわけて「エンハンスメント」と振り仮名を振る、という方策がとられていた。まぁ無難なところでしょうね。
wikipedia:タイガー・ウッズはwikipedia:レーシック手術を受け、当初は(ゴルフの)成績もよかったそうだね。レーシックを失敗した有名人、芸能人 | 健康と病気事典
こういう話もある。:高地トレーニングは本当に効果があるの?その効果と危険性 | ビサラボ
ルール違反は、スポーツが堕落へと陥る唯一の道ではない。
要するに、ルールを守れば何やってもいい、という訳ではない、ってことか。
あがり症を克服するためにクスリ(2.降圧薬の種類(3)アルファ遮断薬(α遮断薬),ベータ遮断薬(β遮断薬),アルファベータ遮断薬(αβ遮断薬) | 治療抵抗性高血圧 | 心臓・血管の話 - みやけ内科・循環器科 院長ブログ)を飲む、なんて話もあるんだってね。:http://agari.uoohg.com/cat0001/1000000003.html 個人的には、場数を踏む、という王道が一番、だと思うんだが。ま、かく言うワタクシも、昔はクスリをキメてましたから、そこを追求されると弱いですがorz
こんな評もあった。:研究助成
(なぜなら)医療は、健康を構成する自然な人間の機能の修復や保持という規範にによって統制されているから、あるいは少なくとも、そうした規範によって方向づけられている
現代科学もまたわれわれを、所与の世界を探求し鑑賞するような見守りに与*1らせるとともに、世界を変容し完全化するような形取りにも与らせるのである
(前略)世界に合わせるために人間の本性を変更することは、実際にはもっと深刻な形態の人間の無力化をもたらす
(一律に禁止してしまうのではなく)人間の生命の胎動が持つ神秘にふさわしい道徳的制約を具体化するような制約を課しつつ、研究推進を許容するべきなのである。
とのことでした。
巻末の訳者解題では、一言で要約するならば
現在の生命倫理学の分野で活発に議論されている「エンハンスメント」問題に対する、批判的な立場からの考察
だそうだ。
も一冊、持ってたのを図書館で斜め読み。
*1:あずか