た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

評伝 ナンシー関

評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」

評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」

図書館の新着本のコーナーで見かけたのを思い出し、借りて読みました。僕も事故に遭う前、(たぶんここ*1)ナンシーさんのコラムを読むのを毎週楽しみにしていたクチで。一介の読者としては、ナンシーさんに(2009年の)「政権交代。」を評してほしかったなぁ、と思う*2。表紙の消しゴム版画にあるように、「けっ」で済ませられそうだが。
でもナンシーの時代(約十年前)は、せっせと(おそらくビデオテープに)録画してたんだよな、なんてことも思い出させてくれる。
副題にある「心に一人のナンシーを」というのはwikipedia:大月隆寛が言った言葉だそうで、

みんなどこかでナンシーが見てると思えば、自分で自分にツッコミを入れて、不用意に何かを信じ込んだり、勝手な思い入れだけで突っ走ったりしなくなるんじゃないか

(難しい言い方をすれば、自己を相対化する、ということらしい)ということだそうだ。
でもなんかやっぱり、仕事を言い訳にして、自覚症状があるにもかかわらず医者にかかるのをサボったのが死期を早めた原因っぽい。死の直前は、階段登るだけで息が切れてたりしてたんだって(複数の証言あり)。皆さん気をつけましょー(棒読み)。

*1:やっぱり図書館かよ、というツッコミはあるだろう。

*2:政治評論は彼女の守備範囲ではないが、テレビの政治番組に登場する評論家などをバッサリ切ってほしかった。