凡才の集団は孤高の天才に勝る―「グループ・ジーニアス」が生み出すものすごいアイデア
- 作者: キース・ソーヤー,金子宣子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2009/03/06
- メディア: 単行本
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前読んだ本では、「本書は独力で書き上げた。」と記されていたんだけど、今日読んだこの本は、そういう考え方を否定し*1、凡才のネットワークが持つ偉大な創造力について論じています。
一人の人物による偉業も、その影には多くの人の力が隠れてるんだとか。ま、そりゃそうかもしれない。また、一人の人物による思考も、アタマの中では口に出さない会話が繰り広げられていることが多いんだとか。
まぁ内容は興味深いんだけど、例によって訳が…撓む*2とか瞼*3とか、読めない漢字が多すぎるんですorzこういう難しい漢字が多いのは、コンピューター使って書いてるから、だと思うんだよね。そういう漢字、手で書ける?僕は書けないな。
も一つ(個人的に)興味深かったのが、人間の集団はだいたい150人が最大で、それ以上になると集団を分割した方が良いんだとか(原人の集団が、最大それくらいなんだって)。
訳者あとがきでも、今や孤高の天才の出番はない、とか書いてた。でも、個人を大事にすることが前提となっている欧米ではそれで良いんだろうけど、場の「空気」なる得体の知れないものを読むことが前提になってる(らしい)*4日本では、この主張を一から十までそのまま信じるのはちょっと危険な気がする。