た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

笑いを科学する

笑いを科学する―ユーモア・サイエンスへの招待

笑いを科学する―ユーモア・サイエンスへの招待

含み笑いから大笑いまで、「笑い」についての数多くの論文をまとめているのですが、どちらかというと専門の研究者向け(日本笑い学会なんてーのもあるしね。NDCでは心理学の分類。まぁ、この分類にはとらわれないで、笑いに興味のある方はチャレンジする価値はあると思うけど。)雑読系のオイラも、さすがに途中で討ち死にorz
だって、

wikipedia:アンリ・ベルクソンに「笑い」という著書があるのは有名だ

とか言われるんだけど、オラそもそもアンリ・ベルクソンなんていう人知らないし。
本書を借りてきた理由のひとつは、「はじめに」で「ウマやネコは笑わないが…」とあったけど、馬は笑うんでなかったか?と思ったからで。

もっとも、これは人間がこれを見て「笑いだ!」と表現しているだけではないか(人間の神経回路と動物のそれは違うだろうから)、というのが本書での主張。
とは言っても、随所に挿入されているコラムは通読してみた。テレビマン(テレビのディレクター)や吉本の会長(確かにつまらなかったorz)なんかも寄稿していて、結構面白かった。
そえば、昔どっかで以下のようなこと目にしたんだけど、ググってもヒットしないし、著名人の言葉ではなかったか。

笑いについて、論じてはいけない。ただ笑っていればいい。

実際、本書のような小難しい本を読んでいると、眉間に皺が寄り、笑いについて考えているはずのに全く笑えない、という、矛盾した状態に陥ってしまうorz
ちなみに、編者の木村洋二氏は、本書の発行を待たずに逝去されたようで。合掌。