- 作者: ケント・グリーンフィールド,高橋洋
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2012/12/13
- メディア: 単行本
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著者はボストンカレッジ・ロースクールの教授で、法学の立場から<選択>の問題を扱っています。
アイエンガーさんの本でもそうだったが、自由の国アメリカでは「自由意志による選択」なるものが尊重される*1けど、そもそも必要十分な選択肢が用意されてないと意味がないよね。また市場における選択では、手元に資金がなければそもそも選択する機会がなかったりもする(本書では、「貧困は行動障害だ。」と表現していた箇所もあった)。また僕の嫌いな「自己責任」なるものの落とし穴についても、一章を割いて詳しく説明していた(第7章)。曰く、
人は往々にして最終行為者に全ての責任を押し付けるが、通常ある一つの出来事は多くの原因や影響から生じ、その発生の責任は分散される(共有される場合もある)。
[読書]責任という虚構 - たーくんの狂人日記を思い出した。
まぁでも法学の立場からのお話だからか、全体的に堅めでちとムズいんだよなぁorz*2 文化について述べている章で、
好みは、不平等や不正義をはらんだ文化的な文脈のなかで発達するものだからだ。
とか、そりゃそうだろうけど、オラみたいな狂人はもうちょっと易しく言ってよ、と思ってまう。
ま、そんなわけで、明日図書館休みだから、急いで読みきった面はある。