ありゃ、背取りで見かけてたんだね…:ドローンの哲学 - た-くんの狂人日記
出版社の記事も:ドローンの哲学 - 株式会社 明石書店
まぁ一口に「ドローン」と言ってもいろいろある訳で、本書が焦点を当てているのはいわゆる「軍用ドローン*1」ですが。
哲学とは、どんな異質な素材も適切なものとなる(なければならない)省察だ
そうだ。
古典的には、ドローンは卑怯なんだと。そらそっか。卑怯と言えばスネ夫かな?と思い、「スネ夫+ドローン」でググったらこんなんヒットしたんだけど:【GoPro×ドローン】スネ夫気分が味わえる!こんなに簡単に操縦できる! | Y's Road オンライン 通販部ブログ 幸か不幸か、wikipedia:ちびまる子ちゃんの藤木くんではヒットせず…
こんな話もあるんだって:今さら聞けない? ドローンとラジコンヘリ、そしてマリリン・モンローとの関係。 - DroneStock
wikipedia:イスラエルもドローンの開発に深くかかわっていたみたいだね。ドローン大国だそうだ:【写真特集】ドローン大国イスラエルの非情な開発現場 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
ある警察官が言うには、
誰かがコンピュータの前に座って、何かが理由なく死ぬなんて、そんなのは狩りではなく、殺害だ。
こんなのもありましたか:wikipedia:フェニックス作戦
Social Network Analysis Network Centric Warfare Effects Based Operations
wikipedia:RQ-1 プレデターはあちこちに名前を見かけるが、今はこれでっか:wikipedia:MQ-9 リーパー
データの収集および分析の点では、スポーツ・チャンネルは、軍事部門よりもはるかに先に行っている
wikipedia:アルゴス wikipedia:ゴルゴーンの目
ドローンは人を石化する
そうだ。まさしくwikipedia:ゴルゴーン
「テロに対する戦争」と呼ばれるものは、 武力紛争ではない
んだと。旧来の意味での「戦争」ではないんだとか。だから、ある意味ドローンによる攻撃は、テロによる爆弾攻撃に相当する、という考え方もあるんだとか。
wikipedia:ハンナ・アーレントの政治における 嘘の話というのは、これのこと?:百木漠「アーレント「政治における嘘」論から考える公文書問題」 | 京都アカデメイア blog
ドローンは遠くにいる物体を粉砕することには秀でているが、「心と精神」を捉えるには適していない。
一般に人はドローンに追われていると感じると、ジグザグに逃げるんだそうだ。
今や人型ドローンもいるんだとか:珍しいドローン一覧 | DRONE LIKE 次は猫型ドローンか?と思ったら、もういたらしい:Make: Japan | びっくり4機の剥製ドローン
神風ドローンとかいうのもいたとか:実はあまり知られていない?軍事用ドローンの直面している課題や問題点とは | ドローンスクールナビ
ドローンの操縦士の対極にいるのは自爆攻撃の兵士だそうだ。
ドローンとは、健忘症のポスト植民地主義の暴力がもつ兵器
なんだって。
wikipedia:ミシェル・ド・モンテーニュ曰く「哲学するとはいかに死するかを学ぶことである」ですか。それをもじって「戦うこと、それは死に方を学ぶこと」だそうだ。
で、ドローンを批判する立場の人はよく「美徳なき戦争」という言い方をするけど、そうではなくて、(戦争における)美徳の再定義が必要なんだと。
wikipedia:兵士は偉大な貧者、犠牲者であって虐待者である
ドローンのオペレーターのストレスの第一の要因は(仕事の内容ではなく)、チーム作業・時間ごとの交代なんだとか。
wikipedia:軍事心理学なんてーのもあって、wikipedia:精神障害の診断と統計マニュアル(DSM)は聖書だそうだ。
wikipedia:戦闘ストレス反応というような話は第一次世界大戦のころからあったそうだね。呼び名は違うが。
wikipedia:心的外傷後ストレス障害の概念は狭すぎるとして、行為誘発型心的外傷性ストレス(PITS)という概念を提唱している人もいるそうなんだが、ググってもこれ:wikipedia:複雑性PTSDに変換されちゃう…
これは誤植だと思うなぁ。
この作戦を再現なく続けるためには…
「際限」だと思うんだが。以上、今日の揚げ足取り。
wikipedia:モガディシュの戦闘の教訓は、「一つの戦争に敗北するのには死者19人*2で足りる」だとか。
wikipedia:コソボでも、民間人の命より米兵の命が優先されたりしたんだって。世の中そんなもんか…
wikipedia:ハンナ・アーレントが言ってるらしいんだが、
(政治的に)より小さな悪を選択しようとする者たちは、 自分たちが悪を選び取ったということをあまりにも早くに忘れてしまいがちなのだ
古典的には、倫理学とは善く生きること、善く死ぬことについての教義として規定されてきたが…
はっきり言えば、標的殺害が罪にならないのは政府がそう言ってるからだ
平時には国家が国民を守ってくれるはずだが、戦時には逆転して国民が国家を守らないといけないんだって。(狂人は除く?) その意味で、生は国家の産物にされちゃうんだってさ。なんだかなぁ。まぁ、そもそも現代のwikipedia:福祉国家論というのは、(大部分は)戦争の産物だそうだが。
そーえばドローンに見つからないためのこんな服もあるとかないとか:赤外線サーモグラフィから身を隠せるハイセンスなステルス衣服「Stealth Wear」 - GIGAZINE
(まだ)英語しか無さ気だが、こんなのも:wikipedia:en:International Committee for Robot Arms Control(ICRAC)
こういうドローンもいるとか:wikipedia:X-47 (航空機)
米軍にとっては世界中が潜在的な敵
最後が、
真の社会変革の力は(テクノロジーではなく)別のところ、社会の抑圧された広範な部分にある。われわれは彼らにこそ加わらねばならない。
と締められていました。
でも訳者解題も面白かった。
こんなアニメもあったんですか:wikipedia:PSYCHO-PASS
また、こういうwikipedia:UCAVの流行とwikipedia:自爆テロは表裏一体なんだって。
でも原爆のときは攻撃で心を病む兵士はいなかったそうで(ヒロシマわが罪と罰―原爆パイロットの苦悩の手紙 (ちくま文庫) が唯一の例外だとか)。
wikipedia:リヴァイアサン (ホッブズ)の表紙って有名なんだね…世界史の先生も、やたらと板書するだけじゃなくてこういう絵も見せてくれたら良かったのに。ヱ、見たはずだって?じゃぁまた睡眠学習?orz
まぁ、んなとこで。