た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた

ここで見かけたものを読破。

この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた

この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた

でもね、訳者が自身あとがきで言うように「文系人間」らしいから、wikipedia:インダクタと訳しているところがあったけど、文脈考えたらコイルのことだよなぁ、とか思う箇所が何か所かあり(あとwikipedia:ハイブリッドの話をしているところも、例えば訳注で「wikipedia:雑種第一代(F1)のこと」と補う、とか。またwikipedia:スヴァールバル世界種子貯蔵庫の話は[読書]地球最後の日のための種子 - たーくんの狂人日記にも載ってるよ、とか。)、そういう意味では理系の人(というか、工学の素養がある人)に訳してもらいたかった。
そーえばこれの話にも関係するけど、やっぱり肥料に排泄物を使う、という方法は、病気を蔓延させる危険が大きいんだそうだ。亡き父に教えてあげたい。
あとは全体的にはまぁ楽しめたんだけど、一か所だけケチをつけると、この世界が消えたあとに「空気を−200℃まで冷やして…」とかいうんだが、それはwikipedia:液体窒素が必要になるから、文明が崩壊(本書では「大破局」と呼んでた)した後ではチト難しいのでは?と思った。
細部に宿るのは一般的には神のようだが、本書では落とし穴も細部に宿る、との表現があった、
あと例によってデジタル書き抜き。

破局のために積極的に準備する人びと(プレッパーと呼ばれる)はみな、次のような持説を主張する。「銃を持っているのに使う必要のない事態のほうが、銃が必要なのに手元にないよりはマシだ。」

こんなの簡単に反論できるね。「人間は道具(銃)を持てば必ず使いたくなるもの。」人間の理性は必ずしも信用できないんだから。

料理は人類の歴史における化学の始まりだった。

技術の歴史は勝者によって書かれる。

技術に限った話ではないと思うが。

チーズは、wikipedia:くる病を撃退するのにもってこいの保存食品なのだ。

手洗いは…基本的なサバイバル技術、つまり自分でやる健康管理なのだ。

目次を見たら、最後の章が「最大の発明」となっているけど、まぁ予想がつくだろうが、「科学(的方法)が最大の発明」とのことでした。