た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

絶対音感神話

絶対音感神話: 科学で解き明かすほんとうの姿 (DOJIN選書)

絶対音感神話: 科学で解き明かすほんとうの姿 (DOJIN選書)

著者の専門は聴覚と音楽認知だそうですが。新潟大学でこんな講義も持ってるらしい。音と音楽の認知心理学 - 新大うぃき - Seesaa Wiki(ウィキ)
そもそも一般にいう「絶対」音感は英語で言えば absolute pitch であって(これはむしろ絶対音高と呼ぶ方が正確なんだそうです。)、perfect pitch ではないんだと。その辺の語感の問題は、もう仕方ないのかなぁ?
で、この音楽をやる上で絶対的に必要かのように思える能力*1も、例えばあるメロディを移調して演奏するのに困難を覚えるなど、場合によっては逆効果を及ぼすことがあるらしい。だから音楽をする上で必要なのはむしろ、相対音感なんだって。これは、子どものころに訓練しないと身につかないと言われる絶対音感と違い、訓練すれば大人になってからでも伸ばせる。
一言でまとめるなら、wikipedia:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの言葉を借りて、

絶対音感だって?そんなもの屁みたいなものさ。

だそうだ。
そーえば、高校時代、子どもには絶対音感を身につけさせてあげたい、と語っていた友人のK・K*2はどうしただろう?今度会ったら聞いてみよーっと。
そーえば、注にあったんだけど、ドレミの歌

は、絶対音感がある人が聞いたら
♪ドはドーナッツのミー…
って聞こえたりするんだろーか?
あと、オラの耳でいつも聞こえているこの耳鳴り*3絶対音感では何の音になるんだろう?

続いて、もう一冊。

*1:実際、欧米ではあまり重視されていない(まぁ最初に述べた語感の違いもあり、何を持って「絶対音感」と称するか、の問題はありそうだが。)この能力も、日本では(某音楽教室の力か)半分以上の音大生が持っていたりするらしい。

*2:中黒を入れずにググるwikipedia:株式会社 (日本)がヒットしますが…ここではイニシャルのつもり。

*3:国鉄時代の気動車の停車中のシューって音、と言ったらわかるかな?