- 作者: ハワードグッドール,Howard Goodall,夏目大
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2014/05/14
- メディア: 単行本
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日経も:音楽の進化史 ハワード・グッドール著 過去が現在にどう流れ込んだか :日本経済新聞
音楽は時間の芸術であって、(古代)ギリシア人にとっては、同時に科学でもあったそうだ。確かに、調和する和音は実は周波数が整数比に近かったりするし(参考)
でも音楽は時間の芸術だから時代の影響を受けることは多くて、例えば調律に使われるAの音は、今は 440 Hz が標準だけど、この国際的統一基準が定められたのは1930年代のことで、それ以前は 430*1 〜 435 Hz をAの音にすることが多かったんだとか。
あとは音楽家の専門的な話(クラシックのCDのジャケットなどに書いてある解説文みたいなの)が多く、耳が悪くて音楽から遠ざかってる身としてはよくわからないことも多かったが。
最後の方(現代に近いところ)であったのは、映画がクラシック音楽を救ったんだって。でも一方で、クラシック音楽は音楽のための音楽となり、新しいことに挑戦するのがハンデとなってしまったんだと。
ま、とりあえずは一通り目は通しましたよ、と。
*1:これは「古典派ピッチ」と呼ばれることもあるんだとか。