- 作者: トーマス・トウェイツ,村井理子
- 出版社/メーカー: 飛鳥新社
- 発売日: 2012/09/14
- メディア: 単行本
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英語でよろしければ、The Toaster Projectからその詳細がわかります。要するに、
いったい、どうやったら石ころがトースターになるんだ?
という根源的な問いから、トースターを一から自作するという、無謀な冒険に筆者を駆り立てた、その顛末記です。ブログ(これ(英語)かな?)で評判になってたらしいんだけど。
銅を手に入れえるために、結局カナダの硬貨をいじったらしいんだけど、そんなことやって本に書いて良いんだろうか?硬貨の変造は、日本はもちろんカナダでも(重)罪みたいだし。
いずれにしろ、「貨幣経済においてはカウントされないコスト」というものがある訳だ。作者はそれが実感できた、読者もそれを追体験できる、ということにでもしとこうか。店で買えば数万円のトースターを作るのに、15万円ほどかかったようだし。しかも(当然?)正常には動作しなかったorz ご苦労様。
あんまり本筋とは関係ないけど、一番心に残ったのは次の言葉:
政治家は風見鶏*1のようなもので、私たちの役目は、正しい方向に風を吹かせることだ。
嵐にならなきゃ良いんだけど。
ちゃんとした(?)書評はこちら:[書評]ゼロからトースターを作ってみた(トーマス・トウェイツ): 極東ブログ
ちなみに、表紙の写真が、完成した様子らしい。僕は初め、トースターにマーガリンでも塗って喜んでるんだろうか?と思ってしまったorz
*1:この「風見鶏」には、そんなに悪い意味はないように思うんだけど。そえば昔、「政界風見鶏」なんて言われた人がいたなぁ。と思ったら、wikipedia:中曽根康弘かぁorz