- 作者: ピーター・T・リーソン,山形浩生
- 出版社/メーカー: エヌティティ出版
- 発売日: 2011/03/22
- メディア: 単行本
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原題(と、邦題の副題)"invisible hook" は、wikipedia:見えざる手をもじってつけられたそうで。なかなかセンスのある原題だし、それをこのような邦題(の副題)にまとめられた手腕もなかなかのもんだと思う。翻訳の質も、特に不満はなかった(まぁ、細かいことを言い出すとキリがないですが)。
んで、訳者あとがきからまとめの文書を抜き出すと、
本書は、海賊の不思議な(一見)矛盾した生き様を経済学的な分析−それも利己的な利潤追求と合理性という、何のひねりもない経済学の初歩の選定だけで導き、不思議に思えた海賊たちの行動が、実はちゃんとした合理性に基づいていたことを示してくれる。
というわけです。
ただまぁ本書は「経済学」と銘打ってるだけあって、経済学の専門用語も多いのが(オラみたいなトーシローには)ちょっと困った。「(経済学者のいう)分離均衡」とか、wikipedia:内部化とかね。そういう意味では、多少は経済学の知識がある人向けの本なのかもしれない。
海賊のモットーは、
太く短い人生
だそうで、オラのような狂人の、薄められて引き延ばされた人生とは正反対ですな。ま、いいや。
オラ的にはどーでも良いんだけど、
底本としてはハードカバー版とアマゾンKindle版を使用した。
んだと。電子書籍版が市民権を得てきた訳ね。