ケンブリッジ式 経済学ユーザーズガイド: 経済学の95%はただの常識にすぎない
- 作者: ハジュンチャン,Ha‐Joon Chang,酒井泰介
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2015/05/22
- メディア: 単行本
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「経済学は物理学への羨望がある」んだそうだ。
また、wikipedia:ジョン・ケネス・ガルブレイスという人が
経済予測の唯一の役割は、占星術を尊敬の対象にすることだ。
と言い放ったんだとか(こちらで、原文を見られるようだ)。そもそもwikipedia:経済学って、人によって定義が微妙に異なるらしいね。wikipedia:アルフレッド・ノーベルさんがwikipedia:ノーベル経済学賞(転送されるけど)をつくらなかったのも無理ないかな?
また、keyword:リベラルは複雑な用語だそうだ(キーワードの説明にある通り、「使用する人により大きな差が生じている」)。
資本主義の可能性が最も引き出されるのは、適宜の規制が施行され、しかるべき政策に刺激されるときである
この一文とか、最後の方のまとめ*2とかは、wikipedia:環太平洋戦略的経済連携協定の大筋合意の前に読んでおきたかった、という気もするorz
また、物理屋崩れとしてはwikipedia:アルベルト・アインシュタインの言葉に反応。
大切なものがすべて測定可能だとは限らない。(そして)測定可能なものがすべて大切だとは限らない。
理論的には、理論と実践は同じである。だが実践的には、そうではない。
でも最後の方にあったwikipedia:ジニ係数の話とか、こんな話:実は先進国トップの貧困率だった日本。貧困の波は年収500万円サラリーマンにも押し寄せている | 日刊SPA!とか読むと、何だかお先真っ暗、という気がしてくるね…wikipedia:一億総中流は昭和の話、か。僕自身の身を振り返っても、やっぱり昭和は良かった…と過去を美化するのは、トシとった証拠か?!
そんなわけで、教科書的な本だから書き留めておきたいことはまだあるんだが、疲れたからこの辺で止めて寝ますorz