た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

教育問題はなぜまちがって語られるのか?

友人のこちらの記事経由、図書館から借りてきて読みました。まぁ、友人の記事をよく読んでみたら、あまり芳しい反応ではなかったようだけど*1、僕は結構楽しめましたよ*2。ただ、随所に「読者の中・高生は…」と出てくるんだけど、高校生はともかく中学生に本書に読め、というのはちょっと酷だと思う。むしろ、彼らの保護者の世代にはちょうど良いんじゃないかな?
そもそも、教育「問題」とは、社会的に「問題だ」とされることであるから、言説と活動により作られるものなんだそうです。ま、言われてみればそりゃそうでしょうね。例えば、今も問題になってる「いじめ」は、'80年代まではそうと名付けられていなかったので、あまり教育問題だとは認識されてなかったそうだ。そうえば僕が小学校のころ(=ちょうど'80年代)、当時の担任の教師が僕を「いじめられっ子」と認定して、学級会?でみんなの前に立たされ、「仲良くしてください。」とか言わされたことがあったような気がするんだけど、僕は別にそんなことしてほしくなかったんだよね。みんなが遊んでくれなくても、一人で本読んでれば満足だった(当時も家の近くに図書館(というか、市役所公民館の図書コーナー)があったし)。そんな本の虫の暗〜い子、仲間はずれに見えても当然だよね?
一応wikipedia:広田照幸氏と伊藤茂樹氏の共著になってるけど、大部分は広田氏が執筆しているようです。なので、wikipedia:教育社会学を土台にした議論が中心ですね。というわけで、次は社会学の本に手を出してみようかなぁ。とかちょっと思う。でも連休中は家の近くの図書館は休館中orz

*1:したがって、教育の専門家向けの書籍ではない。

*2:つまりは、トーシロ(素人)向け、ってことか。