- 作者: 森達也
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2017/05/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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wikipedia:現代思想 (雑誌)や、ダイヤモンド・オンラインに載った記事が多いようだけど。
出版社の記事:青土社 ||批評/文明論:不寛容な時代のポピュリズム
wikipedia:ニルス・クリスティという犯罪学者も、
厳罰化は明らかに間違っている。かえって社会が不安定化する。
と確信しているそうだ。実際、アメリカは(大雑把にいって)100人に一人が受刑者だそうだ。:~囚人にやさしい国からの報告~ 犯罪学者ニルス・クリスティ: にゃひみき日記
(北欧は)同じ過ちを繰り返させないために、刑務所の環境を整え心静かに自分を見つめさせる、犯罪者を社会から隔離するのではなく、社会奉仕させて更生させるという政策に変換し、現在のような低い犯罪率を達成しました。(上記サイトより)
wikipedia:戦争責任に限らずいじめでもパワハラ(一緒か、と思ったら、一応違うらしい:職場いじめとパワハラの違い)でも、日本人は加害者意識に乏しい、との指摘は心に刻むべきだろう。
著者(wikipedia:森達也)はプロレスの作品でデビューしたからか、プロレスに関する言が心に響いた。「プロレスは世界で一番クレバーであることを要求するスポーツ」だそうだ。よく台本があるとかないとか議論になるけど、「ある程度」*1あるだろう、とのこと。
ノルウェーではwikipedia:ノルウェー連続テロ事件のあと、被害を免れたある少女が
一人の男がこれほどの憎しみを見せたのなら、私たちはそれを上回るだけの愛情を示しましょう
と言ったんだとか。Wikipedia ナナメ読みしても、決着がどうついたのかよくわかんないやorz
ノルウェーの法務官僚のものとされる言葉が気に入ったので、デジタル書き抜き:
ほとんどの犯罪には、三つの要因があります。
- 幼年期の愛情不足
- 成長時の教育の不足
- 現在の貧困
これは森氏自身の言だが、
与えられた前提に、印象やイメージはとても簡単に影響を受ける。そして合わせてしまう
確かに、日本では、「テロ」という言葉が乱用されてるキライはあるかもね。例えば(本書で挙げていたのは)wikipedia:ボストンマラソン爆弾テロ事件は英語版記事のタイトルは"Boston Marathon bombing"でテロの語は使われていない。これも安倍話法*2の影響か?なので、「テロに屈するな。」というスローガンに屈するな、とのこと。
wikipedia:ドキュメンタリーの提唱者の一人?のポール・ローサは「アクチュアリーの創造的激化」と定義しなおしているんだそうだ。森氏の言では(現実に規定されている)「間接話法」だとも。
こんなのもあったとか:10曲目 山平和彦「放送禁止歌」 - 珍盤奇盤のある風景
「サダマイズ」とかいう語もあるんだって:国際情報戦である人物を悪者に仕立てることを「サダム(フセイン)のようにする」という。恐ろしいな。 布施温ブログ/ウェブリブログ
そーえばここでは「人間は感情の動物」と言ってたけど、それ故?「身勝手な生き物」だそうだ。
銃を手元に置く人は勇敢なのではない。臆病なのだ。
強制wikipedia:捜査のシーンで映るダンボール箱は、ほとんど空箱なんだそうだ。考えてみりゃそりゃそっか。
日本の右傾化や保守化は、そう呼ぶより「集団化」と呼ぶ方が実態に即してるんだとか。まだ読んでないけど、こんな記事も:池上彰氏「世界の右傾化と、日本の右傾化は違う」 増田ユリヤ氏と語る | ハフポスト
戦争や虐殺の燃料となるものは、ほとんどの場合は悪意ではなく善意や正義だ
日本人は絶望的なまでに絶望しない
じゃ、「人生、あきらめが肝心!」のオラは、日本人の仲間には入れてもらえないかなぁ?ま、狂人ですけど。
wikipedia:ヘルマン・ゲーリングのこんな話も:改めて考えたいゲーリングの言葉の意味
さて、借り換えに行ってくるか。
で、手に取った[読書]日本の聖域 - たーくんの狂人日記は一応読んでましたねorz これも:[読書]「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に - たーくんの狂人日記
これは読みかけでした:クラウド - たーくんの狂人日記 政治に翻弄される科学者 (横田めぐみさん遺骨事件) : 5号館を出て オラ、スルーしてました*3orz
で、検索で引っ掛かった希望の国の少数異見を借りようと思って書架を探してたら、別な本が目に留まってしまいましたorz