- 作者: フィリップ・ボール,池内了,小畑史哉
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2016/09/16
- メディア: 単行本
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科学は「肉体から解き放たれた純粋な知識」であると正々堂々と主張できる時代に私たちは生きている
(ひねくれもののオイラは、最後まで読んだら、北朝鮮の科学者はどう思ってるのかなぁ?なんて感じた。)
ハンス・ベルント・ギゼヴィウス*1さんが言うには、
ドイツの不幸から私たちが学ばなければならない重要な教訓の一つは、人々がいともたやすく無為の泥沼に落ちてしまう可能性があるということだ。個々に小利口さや日和見主義や臆病の犠牲となり、やがて取り返しがつかないまま自分を見失っていく。
とのこと。「ダメなもんはダメ」ってことか?
wikipedia:エルヴィン・シュレーディンガーはこんなこと言ってるそうだ。
「絶対因果律という根深い偏見から自由になって」はじめて、原子物理学の謎を知ることができる
wikipedia:ナポレオン・ボナパルトは「英国は商人の国である」と言ったんだとか。
ふーん、ドイツにはこんな表現もあるんだとか:味わいつくそう、ソーセージのドイツ語 [ドイツ語] All About
wikipedia:ジョセフ・ロートブラットはこんなこと言ってるそうだ。「象牙の塔は広島への原爆投下で崩れ落ちてしまった。」だから、もはや科学者は象牙の塔に引きこもっているわけにはいかない、ということらしい。
問題の本質は、アラン・バイエルヘン氏曰く、
本当のところは、科学者たちが政治的に臆病なのではなく、政治的な英雄となる途を知らなかったことにある
とのこと。
あとは、wikipedia:マックス・フォン・ラウエの言:
独裁政治の下で起こる出来事を批判する際には、人はできるだけ慎重でなければならない
を引用して、「恨みや憎しみをいつまでも残したままにしてはいけない」と述べていたのが印象的でした。
というとこらへんで、夜も更けたし撤収!