た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

病は心で治す

病は心で治す: 健康と心をめぐる驚くべき真実

病は心で治す: 健康と心をめぐる驚くべき真実

な、な、なんと、

プラシーボ(wikipedia:偽薬)を与えられると、禿げた男性に毛が生え…

やっぱり、ここで述べたように、本人の気の持ちようか*1
そのプラシーボ効果に関しては、こんな記述も。

複数の研究が、抗うつ剤の投与で患者が体験する反応のほぼすべてがプラシーボ効果によると考えられるとしている。

また、こんなのも。

7,000人を対象にした(別の)研究では、基本的には職に就いている方が無職でいるよりも健康にいいが、低賃金で要求が多く、なんの権限もないうえに助けも得られないような職場で働くよりは、無職でいる方が健康にいいと立証された。

幸福については、

幸福について研究している人々は、幸福を「自分の人生を全体として高く評価すること」と定義している。

そうだ。
「はじめに」でも巻末の解説(東大医学部救急医学分野、矢作直樹教授名義)でも、むしろ日本の医療者に読んでほしい、と書いてあった(忙しい、と言われる日本の医療者が読んでるヒマあるのかどうかは知らないが)。その代表格である医者については、

医者という職業につくならば、他人に仕えることが自分自身の傷を癒すと心のどこかで信じなければならない。*2

とのこと。
あと、癒すことと治すことの違いを強調していた。つまり、治すことはできず死に至ってしまったとしても、癒されることはあり得るらしい。
ググって見つけた書評:[48] 病は心で治す/リサ・ランキン(河出書房新社)──健康と心をめぐる驚くべき真実 | 書評 精神世界の本ベスト100
あ、でも最後の方に参照するページ数の誤植があったのは致命的なように思う。ま、百ページ単位の違いだから、通読したならすぐ気づくだろうけど。

あと、図書館で読みかけた本:

*1:ま、でもオラの友人には、傷口に塩を塗る - 故事ことわざ辞典ような人も多いですがorz

*2:Cutting for Stone - Wikipediaからの引用だそうで。