た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

だれもが偽善者になる本当の理由

だれもが偽善者になる本当の理由

だれもが偽善者になる本当の理由

図書館の新着本から、書名に惹かれ読んでみた。ただ、全体的にはwikipedia:心のモジュール性(本書ではモジュール理論)の話をしてるんだけど。一言で言えば、

本書は、なぜ私たちが矛盾し、一貫性のない思考様式や行動をとるのか、さらには偽善者にさえなるのかを解明する。

んだそうだ。
「統合された自己」という概念は実際には存在せず、その場その場に応じて状況を解決しようとするモジュールがある、ってことらしい。
道徳的判断はまず結論があって、そのあとに理由が後付けで説明されるものらしい。だから、「駄目なもんはダメ!」はあり得るんだそうだ。別の言い方をすると、心は大理石(の彫刻)ではなくむしろ変幻自在な粘土細工に近いんだと。
昔読んだこれ:社会はなぜ左と右にわかれるのか - たーくんの狂人日記の話もよく出てきた(訳者も同じ)。
好みもその場その場で構築されるんだと*1
とりあえず、そんなとこで。

あと、図書館で見かけた本:

*1:選挙が近いので、敢えて追記した。