経済は「競争」では繁栄しない――信頼ホルモン「オキシトシン」が解き明かす愛と共感の神経経済学
- 作者: ポール・J・ザック,柴田裕之
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/06/28
- メディア: 単行本
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んー、はてブ経由で発掘したと思うんだけど、どの記事からかわかんないやorz
訳者あとがきによれば、
攻撃的なホルモン、wikipedia:テストステロンに導かれた弱肉強食、勝者総取りという冷酷な競争はゼロサムゲームに陥りやすく、多くの弊害をもたらすので、そこに信頼のホルモンであるwikipedia:オキシトシンの影響を加えて初めてバランスが取れる。
ということで、オキシトシンの効果を引き出すため、著者は一日8回ハグするよう努めてるんだそうだ。いくらヘンタイのオイラと言っても、それは憚られるなぁ*1。
不公平な競争から脱却するためには、
- 「つながり」を重視する〜「つぶやく」だけでもオキシトシンは増える
- 信頼―匿名性を排除*2し、競争と協力のバランスをとる
- お金ではなく、サービスと品質の重視―長期的な判断軸をビジネスに
- 万人の利益―勝者総取りのゼロサムゲームから抜け出そう
また繁栄する社会を築くには
- コミュニケーションの強化―ソーシャルメディアで善循環を加速させるために
- ポジティブなかたちで多様性を直接体験する―移民問題をプラスに転じるために
- 手続きを公正化する―格差を是正するために
- つながりを促す「ソフトウェア」、人文科学を活かす―教育の質を高めるために
ま、これまた一応読みましたよ、という報告かな?
*1:てか、日本では、ちゃんと相手選ばないとタイホされかねんね。
*2:ただ、匿名がwikipedia:デファクトスタンダードになってしまったこの世界で、いかにして実名性を復活させるかの具体的な方策は示されてなかったから、理想論にすぎない、とも言えるなぁorz