た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

モッタイナイで地球は緑になる

モッタイナイで地球は緑になる

モッタイナイで地球は緑になる

そういえばまだ読んだことがなかったので、サーッと流し読みしました。でもこの本は、どちらかと言うと、ワンガリ・マータイさんの半世紀とGBMグリーンベルト運動 のこと。Green-Belt Movement の略で良いのかな?)の解説書、といった具合ですね。もちろん、彼女の半世紀も興味深いものですし、GBM もその意義についてはもっと広く知れ渡って良いものでしょう。でも、(日本語の)書籍としての完成度には、?マークをつけざるを得ませんね。(ちょっと辛口の評になってしまいましたが、これが僕の偽らざる気持ちです。おそらく、日本語訳を急いだことが原因でしょうね。焦る乞食は貰いが少ない。)


まぁでも、面白いことも言ってましたね。ケニアでも、政治が、大半の政治家と選挙区民とが駆け引きするゲームのようなものだ、と言ってました。日本はヤクザの喧嘩ですが、どこも大差ないようですな。また、植樹活動は、ハランベー*1の精神で行うことが肝心だ、とか。


1999年11月の(パンアフリカン・グリーン・ネットワークのワークショップの閉会式でタンザニアのリサ・ソヴィルさんが詠ったという、私たちは緑、この手から緑が生まれるの詩も美しいですね。機会があれば、原語で読んでみたいものです。

*1:「みんなで協力しよう!」の意。ケニアの初代大統領である故むぜー・ジョモ・ケニアック氏が広めたそうです。