- 作者: 有田正光,石村多門
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2001/10
- メディア: 新書
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一般に子供がウンコ好きなことのフロイトによる精神分析や、文中で和歌や短歌も数多く引用されており、著者たちの博識ぶりがうかがえます。(ただまぁ、お上品な面々には、ウンコ、ウンコと書き並べるなんて、なんてお下品な、と眉をひそめる向きもありましょうが。)そういった小汚い話から、環境問題にまで話を持ってゆく筆力には見るべきものがあると思います。実際、今日の環境問題は、もはや「臭いものには蓋をしろ」では済まされませんからね。
「みっちゃんみちみちの謎…」の話なんかも面白かったですね。
昔、大槻教授の最終抗議の記事で、
薄くてお得感に欠ける
と書きましたが、この本も160ページで同価格ですからね。(まぁ、中身の濃さは本書の方が多少濃い気もしますが。)学ぶべき内容があれば、厚い・薄いは気にすることはないんですね。ただまぁ、問題は、この中身の評価という奴は事前に下すのがなかなか難しいわけで。多くの人は売れ行き=内容の善し悪しだ、と思っているようですが(だから、ベストセラーばかり売れる)、売れ行きと内容の善し悪しは相関はあっても必ずしも比例はしませんからな。(特に、僕のようなへそ曲がりな人間にとっては。)