た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

人間と科学・技術

というか、明日返してしまおうと思ってるんだけどさ。

人間と科学・技術

人間と科学・技術

一応、書名からわかるように人間と科学・技術*1の関わりについて考察していて、その点については興味深いのですが、

  • 脱線が多すぎる。

一つの章に二度、三度と「閑話休題」とやられた日にゃぁ、読み続ける気力が失せてきます。

  • 一般に使われる語彙を敢えて逸脱していて、読みづらい

例えば、生物・社会が変化して変わってゆくことを、一般には「進化」と呼ぶと思うのですが、著者はそれが気にくわないようで、敢えて「シンカ」と片仮名書きにしていたりします。だったら、その言葉を使わないように内容を書き換える方が読みやすくなると思うんだけど。安易に片仮名で「シンカ」と書いていること自体、進化論にとらわれている証左ではないでしょうか?
というわけで、途中で読むの止めてしまいました、とさ。
ちなみに、あとがきで述べられているのですが、本書は

文科系のための科学・技術入門 (ちくま新書)

文科系のための科学・技術入門 (ちくま新書)

を再構成し、大幅に加筆・修正したものだそうです。だったら、先にそっちを読んでから、の方がすんなり頭に入るのかもしれないね。

*1:この二つは、科学技術、と一括りに呼ばれることが多いですが、本書では一貫して科学と技術は全く別物だ、という立場です。その是非はおいとくとして。