た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

確信する脳

確信する脳---「知っている」とはどういうことか

確信する脳---「知っている」とはどういうことか

本書の核心となる仮説は、

確信とは、それがどう感じられようとも、意識的な選択ではなく、思考プロセスですらない。確信や、それに類似した「自分が知っている内容を知っている」という心の状態は、愛や怒りと同様に理性とは別に働く、不随意的な脳のメカニズムから生じる。

だそうです。だからやっぱり、心とからだは切り離すことができなく、また(身体に限界がある以上)理性にも限界があるんだそうだ。
あと、wikipedia:記憶を大ざっぱに分けると意味記憶エピソード記憶に分けられることになぞらえて、思考も「意味思考」と「エピソード思考(知覚的思考)」に分けていたりしたのが興味深かった。
でもテーマがテーマだけに、後半は哲学っぽい話や、宗教と科学の話*1にも多くのページが割かれていたり、

注意:この先wikipedia:脱構築あり

なんて開き直ってて、ちょっとぐあぁとなった。
こんな↓感じ。
http://booklive.jp/resources/c_media/images/thumb/55/24490_01_1_L.jpg

*1:どうも、宗教と科学は永遠に和解できないっぽい。