た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

生存権所得

生存権所得―憲法168(イロハ)条を活かす

生存権所得―憲法168(イロハ)条を活かす

先日読みかけ放置プレイにしたこちらから、著者つながりで図書館から発掘して読んでみました。(結構タメになるから、買おうかな、と思い昨日大型書店で検索してみたんだけど、やっぱり在庫はなかったorz今の世の中、二年前の本は店頭にはないね。それもどうなの?とは思うけど。)
表題についてですが、表紙の上の方には「ベーシックインカム」とカタカナ語書きしてありますが、要するに世間で言われるベーシックインカムのことなんだけど、著者の立場としてはそういうカタカナ語より「生存権所得」という語の方が意味が広いらしい。カタカナ語嫌いの僕としても、生存権所得、といわれた方がしっくり来るんだけど、世間一般の理解はたぶん逆なんだろうなぁ。だったら副題を「ベーシックインカム」にすれば良いのかなぁ、と思ったら、副題は「憲法168条を活かす」でしたorzこの憲法168条というのも、著者の思い入れのある言葉のようですし。あちらを立てればこちらが立たず…
そえば、僕は昔(また発見できなかったorz)「社会」というのは福沢諭吉が創った言葉だ、と書いたと思うんだけど、これは間違いで、正しくはwikipedia:福地源一郎だそうです。
あと僕が大いに共感した著者の主張は、(いろいろあるんだけど、とりあえず3つ挙げるなら)

  • 真理は小声でも*1伝わる
  • 人間は公平を要求しつつ、杓子定規を憎む
  • 日本は反抗するとか逆らうとかした人に冷たい
  • 衣食の競争を去って、知徳の競争を現せんと欲するなり*2

てな感じで。あ、4つになっちゃったorz

*1:いつか、という但し書きが必要な気がする。したがって、伝わるのが先か、命が尽きるのが先か、という問題がorz

*2:wikipedia:幸徳秋水が言っているそうです。