- 作者: ニコラス・G・カー,篠儀直子
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2010/07/23
- メディア: 単行本
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著者は、「クラウド化する世界」などを著したwikipedia:ニコラス・G・カー*1氏。本書を書くために、(環境の整った)ボストン郊外の自宅からコロラドの山中へと敢えて引っ越し、2年強?*2をかけて書き上げたそうです。
それだけに、大変読み応えのある書でした。もうちょっと安価だったら自腹切って購入するんだけど、新書二冊分、あるいは古本約十冊分のお値段は、貧乏人としてはちょっと考えるお値段orzでも、ちゃんと索引もあるし、¥2,200の価値はあると思います。*3まぁ、参考文献はほとんど英語の書籍だったりするんだけど。
で、内容は、副題に示されているように、インターネットが私たちの脳にしていることについて語っています。つまり、私たちがネットに溢*4れる文書をつまみ食いしてきた結果、書籍などの長いまとまった文章を読むのに苦労を伴うことがあるじゃないですか。新聞なんかも、記事はちゃんと読まずに見出しだけ眺めたりして。そういうことの問題点を、余さず指摘しています。
そんな訳で、読み応えもあったし、為になる言説も多かったから、古本屋で見かけたら買ってしまうかもしれない。まぁ、出たばっかりの本みたいだから、その心配は杞憂に終わるでしょうが。