た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

立花隆の無知蒙昧を衝く

先日、立花氏の著書を読んで、彼の文章が腑に落ちなかったので、、立花バッシングの本を読みかけで放置していたのを思い出して、借りてきて物理に関係ありそうなところだけ流し読みしました。(前回読んだときも、こうすれば良かったかもしれない。最後の方に、結構面白いことも書いてあった。とは言っても、今や約十年前の本だから、買ってまで読む価値があるかどうかは知らないけど。例のCP対称性の破れの話も、当然まだ未発見なのを前提で書かれているし。)
まぁでも宇宙論的なことを語っているので、wikipedia:ルートヴィヒ・アンドレアス・フォイエルバッハとかいう哲学者の言葉「神の本性は人間の本性でしかない。」*1という言葉が紹介されていたりと、やっぱり、
http://c-champ.jp/images/4812/img.jpg
な気分になってしまいますが。ここで書いたように、やっぱり物理の先には哲学が待ち受けているようで。
さて、久しぶりに今日のデジタル切り抜き。*2

科学的真理とは、結局のところ、問題をたて研究して得た知的構造物=抽象化された自然を対象とし、人間言語の曖昧な概念を使用しつつも、高度な熟練と厳しい思考訓練によって仮説をたて、それを実践で吟味し、その過程で仮説を練り直し、そこで得た結論を社会的批判にさらし、淘汰・変形をうけ、その結論が、比較的長い間ある文化圏で承認され、普遍的なものとして生き残ったもの以外の何ものでもないのである。

(もっともこの言の初出は、

科学技術とは何か (1978年)

科学技術とは何か (1978年)

だそうですが。)

*1:要するに、有限的存在である人間が想像し得ることもまた有限であろう、ということ。

*2:だから、そういうことばっかしてて怒られても知ーらないよ。