た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

外来種は本当に悪者か?

外来種は本当に悪者か?: 新しい野生 THE NEW WILD

外来種は本当に悪者か?: 新しい野生 THE NEW WILD

市の図書室で見かけて手を出したが、家の近くの図書館他各所にもあるようだ。

そんな二分法(在来種は善、外来種は悪という単純な決めつけ)に代わる新しい考え方を探り、自然保護はどうあるべきかを考察していくのがこの本のねらいだ

そもそも生態系も変化するもので(wikipedia:極相のようなものは、そう見えるだけらしい(wikipedia には書いてあるが。)、無理に過去の状態を維持・再現しようとしても新たな生物種がやってきて元の木阿弥になってしまうようだ。生態学者にとっては、「変化と変質は自然につきものの現象」だそうだ。だから、そんな無駄な努力をして在来種を保護しようとするより、

新しい種がよそから入ってきた*1ら、その存在をとりあえず認め、少しだけ寛容な目で長所を探すことが大切だろう

ということだそうだ。そういう意味では、外来種嫌いはwikipedia:外国人嫌悪と根は一緒らしい。確かにそうかもね。
ところで、本書はwikipedia:生態学の本ということになるようだが、wikipedia:エドワード・オズボーン・ウィルソン

21世紀は「生態学復古の時代」になる

と言ったそうだ。
wikipedia:アセンション島は(欧州と新大陸の中間にあるから)人よりアンテナの数が多いんだそうだ。
こんな話もあったとか:ねずみに支配された島 by ウィリアムソウルゼンバーグ - 基本読書*2
ネズミは基本的には植食性(≒草食性)なんだが、外的のいない孤島で繁殖を繰り返すうちに肉食に化けることもあったんだとか*3
これwikipedia:ミナミオオガシラの駆除)の結果はどうなったのかな?→ Wikipedia によると、サイパン島では個体数が激減し、

現在グアム島ではパラセタモールを用いて本種の根絶を試みている

とのこと。
これは、そのうち読んでおこう。:wikipedia:チョコレートの歴史(本書では、wikipedia:ハンス・スローンの名が挙げられていたが)。
wikipedia:黒海は「ヨーロッパの肥溜め」だそうだ。
この条約:バラスト水管理条約 | ClassNKは(ようやく)発効するようで。
日本では食用のワカメもwikipedia:世界の侵略的外来種ワースト100にランクインしていて、場所によっては問題になるそうで。
「20世紀の失敗ワースト100」をググったら、こんな記事ヒット:外来種は本当に悪者か? フレッド・ピアス 環境保護至上主義者への激しい挑戦状 - ミルパパの読書日記

そもそもアメリカは、世界を一からつくれると信じて集まってきたよそ者の国

日本の鹿も、アメリカでは嫌われていたりするんだとか。:日本の在来種、でも他国では迷惑な外来種 - NAVER まとめ

侵入種が危険だと騒ぎ立てる声高な主張も、外来種*4の侵入は防ぐべきだという結論も(中略)科学の皮をかぶった神話創作だ

この寓話は、どこか他の場所でも見かけた記憶があるんだけど、どこかわからんorz
wikipedia:自然保護区は、自然から見ればディズニーランドみたいなものだそうだ。
という訳で、最後が何とも締まらんのだが、この辺で失礼をば。
あ、そうだ。ロンドンの鳩は、地下鉄に乗ったりするそうだ。ヨーロッパ見聞録 イギリス London 地下鉄に乗る鳩
あと、最近都会のwikipedia:アライグマは何かと問題のようだね(ググるといろいろgoogle:アライグマ 問題)。

*1:これ自体は自然の常で、止められない。

*2:この本、オラは読みかけでしたorzねずみに支配された島 - たーくんの狂人日記

*3:人間の女性もそうかな?なんて書いておくと、炎上する?

*4:運転手ではなく、乗客だそうで。