た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

言語が違えば、世界も違って見えるわけ

一応、ここの続き。HONZ - 読みたい本が、きっと見つかる!にもレビューがあった。『ライフ=ワークス=プロジェクト』 NODE No.10 書評 - HONZ
4/25追記 はてなにも、ここに記事があった。

言語が違えば、世界も違って見えるわけ

言語が違えば、世界も違って見えるわけ

「脳と言語学の話」というか、母語が人間の思考にいかに影響を与えるものなのか、ということを、さまざまな例を挙げて解説しています。
目次にあるように、「言語は鏡」であって「言語はレンズ」なんだそうだ。言語相対主義wikipediaではwikipedia:言語的相対論、あるいはwikipedia:サピア=ウォーフの仮説*1参照。)の立場でのお話かな?
そのさまざまな例がそれぞれ興味深かったんだけど、一つだけ個人的に興味深かった例を記しておくと、

欧米の成人の大半は左と右を苦もなく使い分けるが、子どもにとって左右の違いを理解するのは難題で、…

という話です。何故ワザワザこんな話を記すのか、というと、これは僕も(物心*2ついてから)体験しているのです。僕も交通事故に遭った直後(半年くらい)は左右の区別がつかなくて、胸に手を当てて心臓の位置から左右を確認してた(まぁ僕の場合利き手の右手に麻痺が残り不自由だった、という事情もあるかもしれないが。)。
だから、左右ってそれなりに高度な概念だと思うのね*3
もちろん本文も大変興味深い話が多かったんだけど、補遺「色:私たちの目の仕組み」が特に面白かった。曰く、

色覚は神経系と脳が私たちに仕掛けた幻想

なのだそうだ。そうえば僕も、いつだったか行った美術館で、赤のはずの展示物が茶色に見えたりしたことがあった。このときは友人と一緒だったので、友人が「これはオレンジ」とか教えてくれたけど。でもこれは考えてみたら、僕は瞳孔散大(wikipediaではwikipedia:散瞳 )の結果言わばwikipedia:ホワイトバランスが崩れた状態なんじゃないかな?と思う。
ここだけ肉付けして、分冊してくれないかな?そしたら買う(かも)。
あと、解説で紹介していた副読本:

ひとの目、驚異の進化: 4つの凄い視覚能力があるわけ

ひとの目、驚異の進化: 4つの凄い視覚能力があるわけ

って、よく見たら↑はこれか。
もし「右」や「左」がなかったら―言語人類学への招待 (ドルフィン・ブックス)

もし「右」や「左」がなかったら―言語人類学への招待 (ドルフィン・ブックス)

ことばと思考 (岩波新書)

ことばと思考 (岩波新書)

あと、図書館で読んでた本*4

*1:これは本書でも詳しく解説されていた。

*2:いや、キミの場合事故直後は物心ついてないやろ、というツッコミはあり得るが。

*3:「右も左もわからない。」なんて言ったりするけど。もっともこの言い回しの原義は、地理に不案内だ、という意味らしいが。右も左も分からない(みぎもひだりもわからない)の意味 - goo国語辞書

*4:まぁこの先は、書くの忘れて寝たから、更新してるの翌日だったりするが。