た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

バチカン株式会社

バチカン株式会社―金融市場を動かす神の汚れた手

バチカン株式会社―金融市場を動かす神の汚れた手

株式会社つながりで、図書館の新着本コーナーにあったこんな本に手を出してしまいました。おなじ「株式会社」というタイトルでも、前読んだ本では資本主義の象徴、という意味合いでしたが、本書は、そういうよりは資本主義の象徴としての銀行が舞台となっています。つまり、バチカン銀行(宗教活動協会)が本書のターゲットです。なんか、慈善事業を隠れみのに、政界やマフィアに献金したりしているらしい。あー、コワイ、コワイ。*1
どこの世界でも多かれ少なかれある話なんでしょうが、パッと見は善いことをしているようでも、一皮剥くと薄汚い世界が見えてくる。本書はその一皮を剥ぎ取っています。
でも、当然本書にはイタリアの地名がよく出てくるんだけど、イタリア南部…とか北部…とか訳注があることもあるけど、素人は北部とか南部とか言われても、なんとなくのイメージしかわかないんだよね。巻頭に一枚、イタリアの地図を載せておいてほしかった。¥2,400+税もするんだからね。確かに、464ページもある分厚い本だけどさ。
そうえば、去年の年末年始は(ここにちょこっと書いたけど)ダ・ヴィンチ・コードを読んでたけど、今年は本書ですか。偶然とはいえ、アーメン(基督教関連の本)に手が出てしまう年末年始なのでした…
なお、こちらの方が詳しい紹介記事を書いていらっしゃるので、そちらもどうぞ。

*1:北海道弁では、おっかない。