た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

自動車の社会的費用

自動車の社会的費用 (岩波新書 青版 B-47)

自動車の社会的費用 (岩波新書 青版 B-47)

まぁ、後半は経済学的な考察が多く、素人のオラはほとんど流し読みでしたがorz
へー、2000年に赤版で再販されたんだ。(僕が古本屋で拾ったのは、1974年の青版。)つまり、それくらい昔から問題点は指摘してた人はいたのに、その日本の自動車通行に関する問題点は野放しにされたまま21世紀を迎えてしまった、ということですね。
まぁ古い本だから、用語とかが一部古めかしいんだけど。例えば「ナショナル・ミニマム」という考え方があったけど、これは今風にいえば「ベーシック・インカム」みたいな考え方ですな。
ただ、本書の基本にあった

自動車通行に関する社会的費用を、自動車を利用する人々が負担するという本来の立場にたち返ること

が重要であろう、という主張は、結局、自動車の利便性に押し流されてほとんど顧みられなかった、ということでしょう。
ってことは、東日本大震災というアクシデントによって一部地域を除き中止一時凍結となった高速道路無料化についても、賛成・反対の立場を離れて十分検証してみる必要がある、と思うんだけど。誰かやってるのかな?
ググったら、こんな本はあったけど、震災前に書かれた本のようだ。
http://www.amazon.co.jp/%E9%AB%98%E9%80%9F%E9%81%93%E8%B7%AF%E7%84%A1%E6%96%99%E5%8C%96%E3%81%AE%E5%BE%B9%E5%BA%95%E6%A4%9C%E8%A8%BC%E2%80%95%E9%AB%98%E9%80%9F%E9%81%93%E8%B7%AF%E3%81%AE%E7%8F%BE%E7%8A%B6%E3%81%A8%E7%92%B0%E5%A2%83%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E5%83%8F-%E6%96%B0%E4%BA%95-%E8%AD%B7/dp/4990257871