た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

大阪論

大阪論

大阪論

東京に比べて(経済的に)関西が地盤沈下した理由などを、いろいろ述べているようなので、「関西が地盤沈下した理由がわかれば地方活性化のヒントになるんじゃないか。」と思い手を出してみたんだけど、なんか考察が東京目線だし(著者名でググってみたら、一応http://www.econ.osaka-u.ac.jp/graduate/phd-name.html阪大の課程博士ではあるようなんだけど。)、文章から、関西に対するが感じられず、途中で読むの止めた。
まぁ、

野球が国内で一番人気があるのは、日本、台湾、キューバ、ドミニカ、プエルトリコなどの島国である。
(※アメリカは、国内ではアメリカンフットボールが一番の人気スポーツである。)

など、なるほど、と思わせる記述はあったんだけど。

続いて、もう一冊。

こころ医者講座

こころ医者講座 (ちくま文庫)

こころ医者講座 (ちくま文庫)

まぁ、こっちは、普段持ち歩いて、少しずつ読んだ文庫本ですから、特別な感想は、またもや
http://kioku.xrea.jp/img/nakasone.jpg
「記憶にございません。」ですが、今日読んだところから(つまりは最後の方から)印象に残ったところを要約しますと、(こころ医者が手がけるような)精神の病気というのは、言ってみれば完治することはない、と思った方が良いんですね。そうではなく、病気も自分の個性のひとつ、として受け入れ、それまでとは違った新しい生き方を模索する方がずっと良い人生を送れるだろう、と。これを僕は昔、「ベクトルの方向が変わったようなもの」と表現しましたけど。
一方で、「寛解*1目指して頑張ります。」という人も多いから、そういう生き方を否定はしないけど、目指しても達成できない人は、考え方を変えて別に治らなくたって、生きてりゃそれで良いじゃない、と開き直ることも大事なんじゃないかなぁ、と思ったりします。もっとも家族がいたり、守るものが別にあったりするとややこしいことになるのは想像に難くないですが(と、逃げの一手を打っておく)。

*1:まぁ、完治、と思っても良いでしょう。