た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

茶柱が立つと縁起がいい

茶柱が立つと縁起がいい―語り継ぎたい「日本の言い伝え」

茶柱が立つと縁起がいい―語り継ぎたい「日本の言い伝え」

こういうのは、民俗学になるのでしょうか?そういえば、民俗学の大家、柳田国男氏の文章も数多く引用されていました。
目次(amazonの詳細ページから見られます)にあるような言い伝えの数々を、それが成立した歴史などをひもとき分析してゆきます。とは言っても、やっぱり日本の伝統的な文化に関する知識があった方が読みやすいかもしれない。
僕がちょっと惹かれた言い伝えはこちら。「七夕の朝に髪を洗うと、髪が美しくなる。」もうすぐ七夕だし*1、オラも洗ってみようかな?あ、洗う髪があんまり無いわorz

そえば、本書の中で再三強調されていたのは、猫は化ける、という話ですが、いつだったか化け猫の夢を見たオラはどうなるんでしょう?
http://h.hatena.ne.jp/takahiro_kihara/9236548215383373005

*1:もっとも、旧暦に従う方が日本の伝統といえるので、そう考えるとまだ二ヶ月先ですが。

時間とは何か

時間とは何か

時間とは何か

今日は雨降りだったので、もう一冊流し読みしました。本書では、時間について、その物理的意味や心理的な時間、動物が持つ固有時間(これは
ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学 (中公新書)

ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学 (中公新書)

の話っぽい)について解説しています。もっとも、筆者があとがきで述べているように、哲学的な意味や芸術との関わり合いについてはほとんど触れられていませんが。
つまり、ちょっと強引にまとめますと、筆者の池内さんは理学部を卒業された理系のライターだから、文系的な方面からの考察はちょっと乏しい、という感じです。こういう、文系と理系の溝っちゅーのは、なかなか深いもんがありますなぁ。
でも、物理学的な意味についてはよくまとまっています。ヨシタケシンスケさんのイラストも豊富に使われていて、楽しく読み進めることができます。
人間のkeyword:サーカディアンリズムは多くの人では25時間だ、というのはよく聞く話だと思うんだけど、中には27時間の人もいるんだそうで。
あと興味深かったのは、ミトコンドリアのDNAを調べると、全てのヨーロッパ人はおよそ三万年前の、たった七人の母親から生まれた子孫なんだって。また今度、ゆっくり調べてみよう。
ま、これらは、またデジタル切り抜きなんだけどさ。